・国家としても韓国と北朝鮮は本質的に同じもの

呉善花  韓国では依然として身を売る女性が多く、盧武鉉(ノムヒョン)政権の2004年には、「性売買特別法」という売春禁止特別法が制定され、国内での取り締まりが強化されました。その結果どうなったかというと、多くの売春婦たちが外国へ逃げているのです。だから日本でも韓国人売春婦がとても増えています。
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  私が1990年に、『スカートの風 日本永住をめざす韓国の女たち』(三交社、後に角川文庫)を書いた時には、東京近辺だけで韓国人売春婦が約1万人いると言われました。ですが今は日本全国で5万人と言われています。その多くは東京などの大都市でしょう。それは日本だけではなく、たとえばアメリカにもいま3万人の韓国人売春婦がいると言われており、主な大都市はほとんどそうです。ほかにもオーストラリアなど、いろんな国に流れています。アメリカでは売春婦の国別データが出されています。
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櫻井よしこ  アメリカ保健福祉省からデータが出ましたね。
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呉  アメリカの2006年の調査では、外国人売春婦の国籍の1位は韓国で23・5%、2位はタイで11・7%、3位がペルーで10%。実に4人に1人が韓国人でした。2012年6月15日付の「朝鮮日報」は、韓国人女性の海外売春が増えたのは、韓米ビザ免除によりノービザでの米国旅行が可能になったことにもあると書いています。韓国の売春婦は貧困な時代だけではなく、これだけ経済が豊かになっているにもかかわらず、今でも売春する女性たちが非常に多いのです。
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  韓国女性家族部が2007年に行なった実態調査では、韓国の風俗産業の経済規模は、この年の国家予算239兆ウォン(約16兆円)のおよそ6%に相当する額だそうです。韓国全土で4万6247ヵ所の風俗店が営業しており、そこで働く女性は26万9707人といいますが、実際の数はこれよりはるかに多いと考えられています。このことから、もはや売春を合法化したほうがよいのではないかと検討されています。
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櫻井  韓国人は自国を「儒教の国だ」と言い、倫理を大切にすると言います。つまり韓国人は表面的に、自分たちは完全なる善の存在でありたい、そういう価値観を作らなければならないと思う価値観がある。しかしその一方でアメリカの統計では、外国人売春婦の約4分の1が韓国人と言われるような実態を作ってしまう。この二つの本音と建て前のギャップの大きさを、どう理解したらいいのですか?
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呉  韓国では本音と建て前の乖離(かいり)の大きいことは事実です。ただ問題は、売春だけではありません。一方、日本の凶悪犯罪や殺人、強姦、強盗の発生率はOECD諸国の中でも最も低いですね。国連薬物犯罪事務所の統計を見ると、韓国の犯罪発生率は殺人だけでも日本の約3倍(2011年)、強盗も約6倍(2010年)と高いですが、強姦となると約8倍(2004年)になります。
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  強姦の発生率ではオーストラリア、アメリカ、イギリス、スウェーデンなど、プロテスタント系諸国が上位を占めています。つまり(キリスト教の)プロテスタントは倫理的に厳格な宗教なのですが、ここでも本音と建て前の乖離が見えます。一方、倫理に厳格な宗教や儒教の影響が少ない日本で、それらの諸国よりも凶悪犯罪が少なく、ずっと倫理や道徳が良く守られていることは明らかです。結論は出せませんが、そうした現象が何を意味しているのかを考えることは、とても重要なことだと思います。
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17世紀から続く朝鮮人の女性差別
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櫻井  日本よりも早く、韓国で朴槿恵氏という女性大統領が生まれ、形の上では日本よりも進んでいましたが、やはり女性が下に見られている。依然として売春の方向に多くの女性が流れていってしまう。その一方で、日本の慰安婦問題を国を挙げて叩いて、叩いて、叩くという、私たちから見ると非常に理解しにくく、矛盾としか思えませんが。
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呉  ここにあるのは、国内の矛盾から国民の目を逸らすために、他国を敵として掲げることです。これは中国もよくやることで、一つにはこれが政治力学なのです。当然、国民はすぐにそれに乗ってしまう。韓国は慰安婦問題を、日本を叩くために持ち出していますが、結局はこれを煽れば煽るほど、実は韓国の女性を侮辱する行為につながると私は思います。
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櫻井  韓国の男性に対しても侮辱的なことです。朴槿恵氏は「強制連行だ」と言い、慰安婦の碑には20万人もの女性が朝鮮半島から連れていかれたと書かれていますが、(ではこれが仮に事実だったとして)その時、韓国の男たちは何をしていたのかということになります。
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  これは作家の百田尚樹さんが指摘していることですが、「韓国の女性が日本軍に強制連行されたと彼らは言うが、当時の現地警察官はほとんど朝鮮の人だった。では現地の朝鮮の男たちは、仮に強制連行が事実だったとして、同胞の女性たちが連れていかれるのを黙って見ていた、あるいは手伝ったのか。それが韓国の男性なのか」という指摘です。ですから慰安婦問題を持ち出せば持ち出すほど、韓国の女性に対する侮辱だけでなく、韓国人男性に対する侮辱にもなるのです。
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呉  本当にそうです。もしそれが事実であれば、村人たちは連行されるのを黙って見逃したのか、自分の娘や子どもたちを守ろうとはしなかったのか、娘や女性を守ることができなかったのは、だらしないことではないかということになります。
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櫻井  本当に20万人もの女性が強制連行されたのが事実であれば、そういうことになります。
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呉  慰安婦問題といえば日本のことばかりいいますが、実は1630年代に朝鮮ではある出来事がありました。
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清国(中国)は朝鮮半島へ侵略を繰り返した
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櫻井  清朝の時代ですね。日本では江戸時代始まって間もなくの頃です。
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呉  そうです。朝鮮は1636年に清国の侵入を受けたのですが、清側へ渡すお金がなかったことから、朝鮮は人を贈ることにしました。その時、男性も女性もということで、多くの女性が連れて行かれました。その数約60万人と言われていますが、その半分くらいが女性だったそうです。特に朝鮮半島の北部は美人が多く、大勢連れて行ったと言われています。
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  ですがその後に、清から何とかして逃げて来た女性もたくさんいて、彼女たちは「還郷女(ファニャンニョ)と呼ばれました。それは「故郷に戻って来た人たち」という意味です。ですがこれは彼女たちを労(いた)わり、温かく見守ろうと言う意味ではなく、なんと「彼女たちは卑しい」と後ろ指を指す言葉なのです。
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櫻井  いじめたのですか?
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呉  すごくいじめて侮蔑しました。とにかく「汚い女」という意味で彼女たちを差別しました。この言葉が今は「ファニャンニョン」と語尾に「ン}がついて現在でも使われています。女性を侮辱して喧嘩するときや、相手に悪口を言う時に「ファニャンニョン」と罵(ののし)ります。
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櫻井  17世紀の言葉が、今も女性蔑視の言葉として使われているわけですね。
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  身を売る女、とても汚い女という意味で使われているのです。韓国は実は中国に対して文句を言わなければならないのです。ところが中国には何も言わず、それどころか、逃げ帰ってきた同胞の女性たちに後ろ指をさしている。しかも400年近く前の言葉を、いまだに罵(ののし)りの言葉として使っている。
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  今、韓国は「従軍慰安婦問題」と叫んでいます。ですがこの後、何百年後にはこの言葉はどう変わっていくでしょうか? おそらく世界中の人々にとって、「慰安婦(像)=韓国の女性」というイメージとなって残ることになるのです。つまり慰安婦という言葉が韓国の女性のとんでもないイメージとして残っていき、世界中に定着することになりますね。
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.国家としても韓国と北朝鮮は本質的に同じもの
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櫻井  お話を伺いながら、北朝鮮と韓国の対日政策は、嘘をついたりして、日本からすれば自分勝手ということでかなり似ている印象を受けました。韓国の人に怒られるかもしれませんが、やはり朝鮮民族として南北両国民は似ていると思います
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呉  それは当然で、特に儒教や朱子学が核となった民族ですから、似ているというよりは本質的に同じということですね。韓国が今、国民の半分が親北朝鮮になってしまった理由もそこにあり、やはり北朝鮮とは情緒的、心情的に気持ちが合うのです。だから「民主化」以後、本格的には2000年の南北首脳会談以後、韓国がすぐに親北朝鮮に傾いたのです。
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櫻井  その場合の北朝鮮とは、一般国民のことでしょうか? それとも金成日、金正日、金正恩と続く金王朝の極めて身勝手な考え方にも、韓国人はある程度共鳴しているということですか?
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呉  韓国を極端化したら北朝鮮になると言えます。見かけの政治体制は異なるとしても、その違いはわずかの程度です。なぜなら韓国と北朝鮮は本質的には同じものだからです。だから「今の韓国の政治体制を強化すれば北朝鮮になる」と思えばいいわけで、「今の北朝鮮の政治体制を弱体化すると韓国になる」と考えればよくわかるはずです。韓国と北朝鮮は戦後、すでに70年も違う道を歩んできましたが、よく見ると本当に同じだなと感じます。だから韓国人は北朝鮮のことがよくわかるのです。
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        『赤い韓国』 櫻井よしこ×呉善花 産経セレクト(S-007)
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                             抜粋  
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――多くの方々の著書や文章から掲載させて頂いています。
   私は基本的に、隠されている、公けにされていない、あるいは「誰もが知るべき真実」は、まだ知らない人々に伝えなければならないと考えています。その意味で、新たな情報、真実と考える物を掲載させて頂いています。侵害とお考えの際は、いつでも削除しますので、コメント欄にてお知らせください。ありがとうございます。

・幻想が事実にすり替わる韓国人の世界観

呉善花  何度かの韓国への入国拒否に遭い、韓国メディアの私への批判から、韓国の言論レベルはこれほどまでに低かったのか、知的レベルはこの程度のものだったのかということがわかり、私は悲しくてなりませんでした。それは歴史的に制限を受けていた古い精神性を脱して先へ進もうとするのではなく、李氏朝鮮王国時代の精神性に留まり続けている、あるいはそこへ再び退行しているというのが真実なのです。
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  以前は韓国にも、日本統治時代のことを「どちらかといえば正しい」と考えて、そうした歴史認識を肯定的に伝える人がいましたが、今では社会からみな抹殺されてしまったのでほとんどいません。ですが一部、肯定的な評価をする学者の研究はあります。それは国際的な学会との対応があるので、韓国政府も表立った弾圧は控えているからです。
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  しかし国内ではそれが少しでも一般向けに発言されようものなら、すさまじい勢いで大衆的な言論封殺パワーが巻き起こります。そうなると韓国の共同社会においては、社会的な死に等しい境遇に置かれることになります。また名誉棄損などの理由で「訴訟・裁判・有罪」とされて封殺されます。国家がちょっと煽るだけでも、一般民衆が自主的に弾圧してくれるわけです。
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  ですから韓国には、民主国家が普通に持つ一般的な言論の自由もなければ、学問の自由も実質的にはありません。そうなると、もうこのような国には発展はあり得ません。朱子学以外は認めなかった李氏朝鮮王国時代がそうであったように、思想は国家が決めたものしかなく、一つの思想しかないことになります。本来、思想は自由でなければならないはずですが、韓国はやはりそうではない国だったのかと、今さらながら驚いています。
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  国民情緒(感情)との同伴なしには政治家にはなれない、そういう状況が韓国に根付いてしまっています。私自身の入国拒否の件ではっきりわかったことは、韓国だけでなく北朝鮮も含めた朝鮮半島の価値観や考え方は、一つの倫理と一つの道徳の下に成り立っているということです。これはきわめて儒教的であり朱子学的です。
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櫻井よしこ  朱子学とは、中国・宋の時代の儒学者・朱熹(しゅき・1130~1200)の儒教学説ですね。朱熹は朱子とも呼ばれたので朱子学と呼ばれるようになった。これは階級制社会を維持する便利な思想であったので、中国、朝鮮、江戸幕府などに重宝された経緯があります。韓国人のルーツは儒教朱子学だと言われます。身内のことが絶対に優先され、一方でよそ者に対する蔑視や差別意識が強く、歪んだ優越感も生み出したと指摘する人もいます。では韓国人が考える「善」とは何ですか?
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  「理」が完璧に整っているのが善であり、これが最高の価値になります。これを体現しているのが権威者であり、国家社会で一番偉いとされる人たちが「善」であり、彼らが統治するので善政が行なわれる、というのが朱子学の考えです。しかし一番偉い大統領が「理」にそぐわない面を見せると、もっと徳の高い者が大統領になるべきという、「民意こそ天意」が発揮される。つまり国民情緒(感情)が政治の動向を左右することになります。
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櫻井  韓国にしっかりした人がいないとなると、父親のような存在である中国がよくなるのですか?
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呉  結局、儒教的な父親権威を求める心理です。
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櫻井  絶対的な権威を求めているわけですね。
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反対意見を持つのは悪
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呉  韓国では、権力を持つ一番偉いとされる人が示す歴史認識こそが、唯一の善で正しく、それとは違う歴史認識はすべて悪であり、間違っているということです。そこには相対的(後に違う歴史的事実が出てくる可能性や、違った解釈があり得るような柔軟性のある)正しさではなく、(一番偉い権力者の示すものが)絶対的な正しさなのです。そこから歴史は一つしかないと言う考えが導かれます。いまの韓国人がこれほど「歴史、歴史」と声高に言うのも、韓国の考える歴史こそが唯一の正しいものだと考えているからです。
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  実際、私ですら、歴史にはさまざまな観点があり得るということは、長い間、韓国人としての私の意識にはなかったのです。歴史には一つの見方しかないと思っていたのです。こう言うと「お前は何を勉強してきたのか」と言われるかもしれませんが、実際、日本に来るまでそうだったのです。ですが私が韓国人の中で例外的だったわけではなく、一般の韓国人のほとんどが今もそうなのです。その理由は、「韓国の学校で歴史教育を受けて来た」ことにあります。
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櫻井  韓国の人は自分で本を読んだり、資料を読み、研究したりして、自分の頭で判断することが不十分で、決められた一つの方程式に縛られやすいということですか?
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呉  道徳的な善悪の問題や、韓国的価値観が絡んでくる限り、そういうことです。つまり、歴史についての(すでにある)「唯一の正しい観点」を学ぶことが、韓国では歴史を学ぶことです。結局、生徒たちは(与えられた)唯一の観点に立って、そこから足を踏み外すことなく歴史を見るということになります。たとえば、「土地所有を近代的に整理する」という(日本による)朝鮮総督府の政策は、「土地を奪うための口実」として意味付けられるわけです。
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  ただ一つの観点の共有は、全体主義の価値観が根強く残っていることを意味します。ですから反対意見は悪になります。こうした考え方は約500年続いた李氏朝鮮時代につくられ、それが一般民衆の中に未だに生きています。こうしたことについて韓国の知識人、特にメディアの人たちには何としても気づいてほしいものです。
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  韓国メディアは、私が入国拒否されたことについて、「呉善花は韓国が教える歴史認識とは反対の考えを持っている。それをさまざまなところで発表しており、けしからん」と報道しています。メディアは自らを、韓国の最高の知識層だと自認しています。だから自分たち頂点の考え方や価値観に反するものは、すべて駄目だと判断するようになっているのです。
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櫻井  古い朱子学の要素を強く持つ韓国を相手に、私たち日本人は事実だけが持つ力をフルに活用することです。そのためにも「事実」という歴史研究を中心に一生懸命やっていき、それを世界に公開していくことであろうと思います。
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韓国人がユダヤ人を大好きな理由
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呉  韓国人はよく日常的に、「私はある者によって苦しめられている」という言い方をします。このことで、韓国人によるいまの反日感情のあり方も説明できる部分があります。韓国人は自分たちをとても「善きもの」と感じています。「善きもの」とはこの場合、いくら害されても自分たちの側からは決して攻撃することのない存在ということです。そして、それが韓国人の一番の誇りなのです。
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櫻井 本当にそうですか? 自分がいくら害されても自分からは攻撃しないというのは。ですが現実の韓国人を見ると、正反対ではないですか?
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  つまり、まず「我が民族」の歴史がそうだったという認識があり、その下にそれが韓国人の「理想の姿」だと思っているということなのです。ですが実際には何回か日本の対馬へ侵攻しているわけですが、「あれは占領されている我が領土を奪還するためのものだ」といった理屈をつけて除外しているのです。ということで、我が民族は自ら他国を攻撃したことは1回もない、ということになっています。
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  韓国人はしばしば「我が民族」を「恨(ハン)の多い民族」と呼びます。それは長い間、北方からの侵略や外圧に悩まされ続け、国内では過酷な専制支配下に置かれてきた歴史があるからです。韓国には「我が民族は、他民族の支配を受けながら、艱難辛苦の歴史を歩んできたが、決して屈することなく力を尽くして未来を切り開いてきた」と、自分たち民族を誇る精神的な伝統があります。
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  これを別の側面で言うと、韓国人はユダヤ人が大好きだということにつながります。ユダヤ人も迫害や艱難辛苦に耐えて屈することなく、しっかりと民族を維持し続け、一度も他民族を攻撃しなかったと、そういうふうにユダヤ人をイメージ化しているのです。韓国人は自分たちもユダヤ人と同様だと考えており、我々もユダヤ人のように「善なる民族」だと思っています。
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  そこで韓国人は、自分たちとユダヤ人には、何の罪もない優秀な民族が苦難の歴史を歩んできたという、歴史的な共通性があると考えています。そして多くの韓国人クリスチャンが、ユダヤ人がそうであるように、我が民族もまた神から選ばれた特別の民(エリート)であり、最終的な救済を約束された民である――という認識を持つようになったのです。
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櫻井  はぁ・・・。
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韓国にキリスト教信者が多い理由
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  ご存知のとおり、韓国はキリスト教が盛んです。2005年の韓国の統計では人口の29.2パーセントがキリスト教信者でした。現在は30パーセント強と見られます。このように韓国人がキリスト教を受け入れやすい要素の一つに、いま言った苦難の歴史を歩んだユダヤ・イスラエルの民と、自分たちの境遇を重ね合わせるという強い働きが挙げられます。
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  実際に、そのように説く韓国人牧師は多く、韓国がキリスト教を受け入れた理由の第一をそこに求める論者も少なくありません。こうした考えはすでに韓国の初期キリスト教にあったのですが、戦後に「反日民族主義」と結びついて、より強固なものとなっていきました。
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  それはつまり、こういうことです。戦後の韓国は、反日民族主義を国是として出発しました。「日本帝国主義の支配」によって、我々は無実であるのに国を奪われ、国土を奪われ、富を奪われ、言葉を奪われ、文化を奪われ、過酷な弾圧下で苦難の歴史を歩まされたという認識です。そうした「無実の民」がこうむった「苦難の歴史」があり、その「誇りの回復」というところで反日民主主義とキリスト教は一致しています。
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  そしてここに、「日本人はそのように善なる韓国人を苦しめてきた」、つまり「人類の普遍的な倫理への罪を犯した日本人」という反日の物語ができあがるのです。そこでは日本人は永遠の悪しき人であり、韓国人は善なる人です。いまの反日感情のあり方や慰安婦問題をこれほど執拗に攻め続けることの奥には、そのような幻想の世界があるのです。しかも韓国人からすれば、それはまごうことなき現実なのです。
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夢の世界が真実の世界になる
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櫻井  朝日新聞は2014年8月、吉田清治氏の証言は虚偽であったことを認め、関連記事を取り消しました。吉田清治という人物は、善花さんの故郷の済州島で、自分自身が慰安婦になる女性を強制的に連行したと述べた人です。そしてこの人物の言ったことが基となり、日本軍が強制連行したということになりました。だから彼の言ったことが嘘であれば、しかもそれがただ一つの証言ですから、強制連行はなかったことになります。
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  でも朴槿恵氏はその後に、「それでも生きているおばあさんたち、ハルモニたちの証言がある」と言いました。たしかに貧しさゆえに身を売らなければならなかったことは本当に気の毒なことです。それは日本人女性の中にも多くのそういう人がいました。ですが日本人女性は、強制連行ではなく、それが自分たちが甘んじて受けた宿命だったのだという気持ちがあり、私たち日本人の側にもそれがあります。
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  韓国の人たちは「日本にこんなひどいことをされた」「奴隷のようにされた」と言います。「我々韓国のほうが被害者なのだ」というのは、いま善花さんが指摘された「我々は善なるものであり、いつも日本が悪い。だから日本を責めるのだ」という心理構造と同じものなのですか?
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呉  そうです。ですからたとえ朝日新聞が吉田証言は捏造だと謝罪して撤回しても、韓国は絶対に認めたくない。「同じような事実はいくらでもある。まさしくお婆さんたちが証言しているではないか」と聞く耳を持たないのです。
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櫻井  認めたくないから認めない。
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呉  そうなのです。それを認めたくない理由があるのです。実際には貧困から娘を売ったり、韓国人の女衒(ぜげん)に騙されて連れて行かれたりしたことがたくさんあり、体験者に限らず、戦前世代の多くがそうした事実を知っています。結局、真実は惨めなものなのです。つまり真実を口にしたとたん、善なる夢の世界は崩壊します。だから真実、事実を認めたくない。それで恨をぶつけて抵抗する。そうして抵抗しているうちに、思い込んだ夢の世界が真実の世界になってしまうのです。
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櫻井  そもそも、どこの国でも戦争の時には慰安婦という存在があります。家族を養わなければならないとか、自分も生きていかなければということがあったのです。
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呉  そうですね。それはお金のためで、女性自ら慰安所へ入り、多くは貧困ゆえのことで、これはこれで一つの仕事なんですね。どこの国でも、彼女たちはそうやって生きていったわけです。
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  韓国の慰安婦問題で困ることは、これまで強制連行があったかどうかが問題となっていましたが、最終的に証拠がないとわかった今となっても、依然、証言しているおばあさんたちは、まさにそれで日本を攻撃しています。つまり、お金をもらいながら慰安所で仕事として働いたことと、強制連行とが一緒くたに論じられているのです。
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  それともう一つ、日本の女性にも多くの身を売った人たちがいたのです。でも何も言わないというのは、やはり家族のためにやむなく稼がなければならずに、その仕事をしていたのです。当然、多くの女性たちが惨めな思いでいっぱいだったと思いますが、しかしそれを誰かのせいにして、私はこんなに苦しめられたと声を大にして主張する女性は、日本人にはまず見られません。
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  しかし韓国人の場合は、日本軍の強制があって慰安婦にさせられたのだという物語が作られていくのです。日本の左翼活動家が強制連行を入れ知恵し、これを韓国の活動家が受けて、同じように主張するようになった。それで多くの元慰安婦たちは救われた気持ちになったのです。
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  それまでは韓国内では「日本人に身を売って儲けていた女たち」と見下されていたのが、一転して「そうではなかった。日本軍に強制されて仕方なく慰安婦になったのだ」となったからです。それで積極的に活動家に合わせた「証言」をする元慰安婦たちが出て来るようになったわけです。日本が悪である以上、韓国人はどこまでも善でなくてはならないのです。
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   『赤い韓国』 櫻井よしこ×呉善花 産経セレクト(Sー007)
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                                                   抜粋
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――多くの方々の著書や文章から掲載させて頂いています。
   私は基本的に、隠されている、公けにされていない、あるいは「誰もが知るべき真実」は、まだ知らない人々に伝えなければならないと考えています。その意味で、新たな情報、真実と考える物を掲載させて頂いています。侵害とお考えの際は、いつでも削除しますので、コメント欄にてお知らせください。ありがとうございます。

・日本人は歴史的事実という真相を知らなければいけない

櫻井よしこ  慰安婦問題に触れますが、1993年8月の河野洋平官房長官談話(河野談話)には次のようにあります。
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  <慰安所は、当時の軍当局の要請により設営されたものであり、慰安所の設置、管理及び慰安婦の移送については、旧日本軍が直接あるいは間接にこれに関与した> <慰安所の募集については、軍の要請を受けた業者が主としてこれに当たったが、その場合も、甘言、強圧による等、本人たちの意思に反して集められた事例が数多くあり、更に、官憲等が直接これに加担したこともあった>(外務省ホームページより)
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  この年、日韓両政府が慰安婦問題について様々な調査を行ないました。しかし日本政府もしくは軍が、組織的に女性を強制連行した証拠はどこにもありませんでした。にも関わらず日本政府は韓国政府から、「お金だけでなく、強制されたのだということを認めて、慰安婦だった女性たちの面子(めんつ)を立ててやってほしい」という趣旨で依頼され、日本政府は非常に悩みました。
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  結局、日本政府は、(事実ではないが)いま強制性を認めれば、おそらく韓国政府はこれから未来永劫、慰安婦問題はもう取り上げない、今後はそれについては何も言わないという暗黙の了解の下にそう言っているのだろう、そう思い込んだのですね。
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呉善花  そうですね。
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櫻井  ですからその日韓のやりとりについての文書は何も作っていません。そして「河野談話」で慰安婦募集の強制性を認めました。すると韓国が豹変した。「官房長官が認めたでしょう。だからあなた方は強制連行をしたのでしょう」と、ガラリと態度が変わりました。これはどう理解したらよいですか?
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呉  「河野談話」で、当時あのように言っておけば、韓国は許してくれるだろうと日本政府は思ったらしいのですね。ところがここに、国民性の違いがありました。日本人は謝罪すると、それで水に流して前向きにいきます。しかし韓国人や中国人はそうではありません。(たとえそれが事実かどうかにかかわりなく )、相手が「悪かった」と認めた部分だけが大きくなっていきます。
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櫻井  そのことをずっと言い続けるわけですか?
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  そうです。朝鮮半島の人には、日本が認めたことを追及していかなければならないし、それが(自分たちの)善だという意識があります。日本人は美意識で生きていますが、朝鮮半島の人は(自分たちにとっての)善か悪かなのです。(それが事実ではなくとも)「日本人が悪」と認めたなら、解決しなければならないという前提があり、それがいま大きくなってこの状態となっているわけです。悪行をどこまでも問い続けていくこと、そうやって悪行を犯したという自覚を失わせないようにしていくこと、それこそが善なる人間の努めだという考えなのです。
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櫻井  両方の国をよくご存じの善花さんは、慰安婦問題に日本はどのように対処するのがよいと思いますか?
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  日本では「強制連行はなかった」と言っていますが、韓国では強制連行の問題と、慰安婦がいたこと自体の問題がごちゃ混ぜになっています。韓国では慰安婦がいたこと自体が強制だということになっているので、強制連行の有無を議論しても問題は解決できません。
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櫻井  1950年に始まった朝鮮戦争の時も、韓国にはソウルをはじめ4ヵ所に慰安所があり、アメリカ軍も相手としていました。これは韓国政府が設置したものですが、韓国人はこうしたことは考えないのでしょうか。日本も慰安所を設置しましたが、韓国も朝鮮戦争の時や、ベトナム戦争の時に同じことをしたのだとは彼らは考えないのですか。
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  韓国人は自分たちの問題とは絶対に結びつけようとはしません。どこの国でも戦争に性はつきものです。ベトナム戦争でも、たとえば戦場に行って敵を殺して帰って来ると、賞として(ベトナムの)売春宿に行かせてもらえたそうです。そうした体験者の話を私もたくさん聞きました。いま、その結果生まれた子ども(ライダイハン)が数万人もいるといいます。しかし韓国人はそれを問題視していません。
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韓国や中国は嘘をついてでも身内をかばい、歴史を捏造する「身内主義」
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櫻井  自分たちのことは棚に上げて、なぜ日本のことだけを責めるのですか?
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呉  そうなのです。簡単に言うとこれは、古代中国の史書を編纂する場合の原則に端を発するものですが、朝鮮半島には「偉人や民族の誇りを守るためには、恥となることを隠すのが人としてやるべきことだ、そのためには嘘をついてもかまわない」という考えが古くからあります。これが「身内主義」の考えです。ですから日本はそのように考える相手に対して、日本人自らが慰安婦問題で(事実ではない)強制性を認めてしまったことは大失敗中の大失敗なのです。
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櫻井  「河野談話」を出したことが問題だったと。
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呉  そうです。
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櫻井  あのような談話は出してはならなかった。まったく同感です。そして朝日新聞などが積極的に慰安婦問題を取り上げてきました。
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  それで問題が大きくなってしまいました。日本が強制性を認めたというのは、日本人にとっての美意識からで、それは「いずれにしても迷惑をおかけしたのは確かなのでお詫びします」という意味の気持ちだったと思われます。そうすることで慰安婦募集に強制性があったなかったにかかわらず、謝罪して前に進もうという気持ちだったでしょう。しかし韓国ではそうはなりません。
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朝鮮半島の日本統治は合法的であり善政だった
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櫻井  韓国にはどう接するのが最善ですか?
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呉  気をつけねばならないことは、日本人はバランスを取るために「朝鮮半島に対して、悪いこともしたかもしれないが、よいこともしました」と言います。これはよくありません。「過去に悪いことをしたかもしれない」とは言わないことです。
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櫻井  それを言わずに、「我々はたくさんの学校を作りました」「ハングルの新聞も作りました」とだけ言えばよいのですか?
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呉  そうです。政治的な統治で疑問の余地なく悪だと断罪できるのは、為政者が民衆の生活内部に無法にも土足で踏み入ったとき、それだけです。これは統治者が、異民族であれ同民族であれ、同様に言えることです。ですが厳しい法治主義をとり、(合法的だった)日本統治下にはそうした事実はまったくなかったと言えます。ですから日本は堂々と、善政を朝鮮半島に施したと言えるのです。

日本人は事実を知って自信と誇りを持たねばならない
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  その事実を日本人が自信を持って言ったほうがよいと思います。それが歴史的事実であり、それを証明する史料もたくさんあるにもかかわらず、日本人自身がそのことを知らず、自信もない。
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  今の若者は何かを言われると「日本は悪いことをしたのかも」と引いて考えてしまう。それが問題で、かつて日本がどのような植民地政策を取ったのか、その実態を知らないことで、日本人に自信がなくなってしまっていることです。このことが大きな問題を作っています。
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  日本の植民地政策は、他国(あの時代の西欧列強によるアジアの植民地)のそれとはまるで違いました。朝鮮半島の歴史の中で、最も豊かな暮らしができたのが日本統治下の36年間でした。初期には少しは不幸なこともありましたが、それを反省して文化政策や教育などに力を注ぎました。
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  このように欧米の植民地政策とはやり方が根本的に違うのです。しかし韓国人の間では「植民地=侵略」ということになってしまっています。だから「植民地時代」ではなく、「日本統治時代」という言い方の方がいいでしょう。
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櫻井  日本人自身も使う言葉に注意して、事実をきちんと知って理解し、それを発信していかなければならないですね。
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     『赤い韓国』 櫻井よしこ×呉善花 産経セレクト(S-007)
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                             抜粋
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――多くの方々の著書や文章から掲載させて頂いています。
   私は基本的に、隠されている、公けにされていない、あるいは「誰もが知るべき真実」は、まだ知らない人々に伝えなければならないと考えています。その意味で、新たな情報、真実と考える物を掲載させて頂いています。侵害とお考えの際は、いつでも削除しますので、コメント欄にてお知らせください。ありがとうございます。

・韓国人とは「話し合いを」は通用しない

櫻井よしこ  日本は韓国や北朝鮮に莫大な投資をし、インフラ整備をして多くの工場を作りました。敗戦で、それらをすべてを置いて帰って来たという経験を語る人は少なくありません。学校をつくり、新聞をつくり、さまざまに努力したわけですが、韓国の人々が「日韓併合」そのものを否定するなら、そこで話は止まります。ただ実際には、日本人は韓国人が言うほど悪い統治をしたわけではないということは指摘しておきたいのです。
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  理解できないのは、韓国人は日本に対して「恨」の気持ちを強く持つ一方で、中国に対しては驚くほど甘い。前述のように中国は朝鮮半島に200回も攻め入っています。朝鮮はいわゆる「冊封(さくほう)体制」の下で、中国を宗主国として毎年貢ぎ物(みつぎもの)を贈っていました。それは物だけではなく、人間も贈っていたわけです。料理の上手いコックを100人連れて来いと言われたら、人間を連れて行ってその人たちを差し出し、美しい女性も連れて来いと言われて女性も差し出す。朝鮮はそのような侵略を重ねてきた中国に何も言いません。
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呉善花  そうです。中国・朝鮮史では「民族の恥」となることは教えないわけです。ですから多くの韓国人はそれらのことを知りません。日本に対しては、たとえば日本が朝鮮のインフラ整備をして経済発展を遂げたという歴史があったとしても、「それは日本が植民地支配をするためにやったこと」という言い方をします。ですから、日本は隙さえあれば韓国から収奪しようとしていると考えるのです。
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  しかし中国に対してはそのような感情がない。なぜか? それは中国に文明幻想を抱いているからです。つまり、文明は中国に発した、わかりやすく言うと、韓国人にとって中国は文明の「お父さん」なんですね。それで韓国は「お兄さん」、日本は「弟」という気持ちが韓国人にはあります。弟はいかなる場合にも兄に従わなくてはならないというのが、言うまでもなく儒教道徳の教えです。
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  韓国人にとって日本は「下」であり、さらに日本は島ですから「未開」という印象なのです。そのどうしようもない未開の弟である日本にやられたということだけは、悔しくてならないという気持ちがあります。一方、中国に対しては父親コンプレックスとしての文明コンプレックスがあるので、尊敬する気持ち、恩恵を期待する気持ちがあります。
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櫻井  精神的序列というか、精神的に中国の属国なのでしょうか。
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呉  実際に歴史的には中国の属国だったわけですが、偉大な中国に臣下として属することは、朝鮮の誇りでもありました。このように朝鮮半島は常に強い国に頼ってきたのです。戦後しばらくの間、中国は経済的に弱かったので、はじめて見下げる気持ちを持つようになりました。ところが近年、中国が経済的に強くなったと感じると、たちまち韓国では「偉大な中国」が甦ったとの思いから、中国への急接近が始まったのです。

  それと韓国は対日貿易は赤字ですが、対中貿易は黒字です。だから中国への接近は経済的な要因も大きいのだと思います。同様に、日本より中国に留学する学生が増えていますが、これは目先の判断だと思いますが残念なことです。
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櫻井  朝鮮半島は中国と陸続きです。中国には非常に侵略的な面があり、北朝鮮は中国のものだという見方をとっています。かつて中国は朝鮮の宗主国でした。しつこいようですが、かつて朝鮮半島は中国の属国で、元の時代には200回も朝鮮を侵略しています。しかし韓国人はこのような歴史はあまり気にしない。中国が歴史上、韓国や北朝鮮に対して、どれほど強圧的なことをしたかということは頭にないのでしょうか?
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  やはり中国は韓国人にとって「上の人」だからです。ですから中国からされたことについて、歴史的な運命のように受け取ることもできるのですが、こと日本についてとなると、許せない。つまり「下の人」から自分たちがやられたと思っているので、それが悔しくて仕方ないのです。
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韓国人とは「話し合いを」は通用しない
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櫻井  中国はたしかに大国で経済成長を遂げているかもしれませんが、中国の価値観は一党独裁、軍事独裁、人権弾圧、異民族弾圧、異民族虐殺・・・と民主主義国家とは相容れない。そういう国であることを知りながら、それでも中国についていくのはなぜ?
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  韓国人には、中国が本来的な偉大な国を再現するならついていこう、すべて許せるという精神性があると言っていいでしょう。韓国人には無意識のうちに、偉大な中国の再生を期待するものがあった。そうなれば、日本を一切無視することができます。何年か前に韓国人は、めざましい経済成長期に入った中国のことを「龍が立ち上がった」という表現を盛んにしていました。
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櫻井  それは尊敬の念ですか?
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呉  そして朝鮮半島の人たちには、近代的な意味での人権という発想が極めて脆弱です。韓国の社会では、身分や地位、能力、知識などに優れた者が上に立たなくてはならない、劣った者は下にいなくてはならないという、儒教的な道徳制度イコール伝統的価値観が今も根強く生きています。

  ですから中国がたとえどのような統治をしようとも、あれだけ大きな国が「立派に」統治できているとして評価するし、そうした「優れた統治」への憧れがあります。「上下の秩序」がよく整っていることが、国家社会の安定に最も重要なことだと考えているからです。ですからそれこそが第一で、北朝鮮はもちろん、韓国でも人権とか自由などはそれほど重要なことではなく、二の次になっています。
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櫻井  日本と韓国はよい関係を築かなければならないと、私は今でもそう思っています。ですがお話を伺うと、日韓関係はこのままでは決してうまくいかない。もしうまくいかせようと思うならば、善花さんのお話からすると、むしろ日本が強くなった方がよいのですね。
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呉  そうですね。韓国は基本的には強い者につくという、伝統的な「事大主義」から抜け切れていません。日本が強くなると韓国は何となくついて来るかもしれない。過去でもそうでしたが、日本が強くなると日本の方を向き、そうでもなくなると今度はロシアについたりしました。ですから日本が弱くなったり、あるいは「強い者としての気前のよさ」に欠けたりすると、「もっとよくしてくれる強い国がいい」と、また他の国につくようなことになるでしょう。
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  歴史はともかくとして、韓国には今、冷静に判断してもらいたいところです。韓国にとって今重要なことは、自由のない国ではなく、日本やアメリカなどの少なくとも自由のある国と仲良くすることだと思うのですが、未だに朴槿恵氏も自由のない中国に寄っていました。私はそれが心配でならないのですが、もう少し緩やかな気持ちで日本を理解してもらいたいですね。
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櫻井  日本と韓国は歴史問題で激しくぶつかります。互いの考え方を一致させるのは無理かもしれませんが、「違う」ということを認めることはできませんか?
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呉  韓国人にはその発想がありません。韓国人にあるのは、人間は一つの価値観に従っていくものだという発想です。これを話し始めると歴史を遡らねばなりませんが、とにかく韓国人にとって真実は一つしかありません。そこから外れたものはすべておかしいと判断する。これが朝鮮半島の人々の精神性なのです。ですから当然、歴史認識も一つしかありません。
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  日本人は歴史認識として、ある考え方があれば、また別の考え方もあることを認めます。しかし朝鮮半島の人々からすると、それはおかしいことなのです。朝鮮半島では国家(の指導的な知識人)がある歴史認識を示すと、歴史認識はそれ一つになります。しかもこれが普遍的(絶対的)なものとして示されるので、日本人も当然、この歴史認識に従わねばならないという発想になります。これは長い年月をかけて、朱子学だけで精神性が形作られた影響がとても大きいですね。つまり、多元的ではなく一元的に動いているのが韓国人なのです。
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櫻井  韓国の価値観を中心にした一元性、ということですね。
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呉  そうです。理解するとすれば、そのような韓国人を理解する必要があります。ですから日本人がいくら「さまざまな考え方があるから、話し合いましょう」と言っても、韓国人には通用しません。なぜなら価値の中心にあるのは、(韓国人にとっての)道徳的な善悪だからです。もしこれが相対的なものであれば、世の秩序が形成されない、だから(自分たちにとってのただ一つの)絶対的なものでなくてはならないのです。
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     『赤い韓国』 櫻井よしこ×呉善花 産経セレクト(S-007)
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                            抜粋
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――多くの方々の著書や文章から掲載させて頂いています。
   私は基本的に、隠されている、公けにされていない、あるいは「誰もが知るべき真実」は、まだ知らない人々に伝えなければならないと考えています。その意味で、新たな情報、真実と考える物を掲載させて頂いています。侵害とお考えの際は、いつでも削除しますので、コメント欄にてお知らせください。ありがとうございます。

・誰かを侮ることで自分の優越感を維持する「必要性」

呉善花  今の韓国の60代以下の人たちは、日本人と接する機会もないままに、学校教育により反日感情を抱いていますが、大統領もその庶民レベルと同レベルの反日感情しか持っていない。それが朴槿恵氏であり、その前の李明博氏だということです。
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櫻井よしこ  善花さんも反日教育を受けられたそうですが、たとえばどういう教育を受けたのですか?
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  それは、本当に「日本人=悪魔」のような教え方でした。私たちは日本に言葉も文化も奪われ、経済的にも苦しめられ、強制的に連行されたというように、「日帝によって罪なき民族が悪逆非道の仕打ちを受けた歴史」だけを教えられるのです。それを子どもの頃から植えつけられます。
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  ですが私は、親の語る日本の思い出話とともに育ちました。両親は戦前、日本で働いた頃のことを、日本人への親しみを込めてしばしば語ってくれました。私は済州島の村で育ちましたが、村では日本や日本人のことを悪く言う人はいませんでした。
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  ところが小学校に入り、学年を重ねていくにつれて、「日本人はいかに韓国人に酷いことをしたか」と教わるようになりました。教室の前面上方の壁には朴正熙大統領の写真が掲げられ、その両脇には「反共」「反日」と大きく書かれた標語が貼ってありました。反共の「共」は(共産主義の)北朝鮮を指し、いかに北朝鮮が邪悪で恐ろしい国なのかを教わりました。一方、反日の「日」は日本を指しており、日本人がいかに韓国人に対して悪い事をしたかを教わるのです。
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  授業を通して、「父母たちの世代は土地を収奪された」「日本語教育を強制された」「独立を主張して殺害された」「拷問を受けた」「強制徴用された」と知らされました。そのたびごとに、自分自身の身を汚されたかのような、言いようのない屈辱感、そこから沸き起こる「決して許せない」「この恨みは決して忘れてはならない」という、ほとんど生理的な反応といえる怒りに震えました。それは今思い出しても身震いするほどです。
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櫻井  当時の教科書の内容はどのようなものだったのですか?
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  基本は現在のものと大差ないと思います。近年の韓国の国定教科書では、「(侵略戦争を遂行するために)日帝は我々の物的・人的資源を略奪する一方、我が民族と民族文化を抹殺する政策を実施した」として、それを「日帝の民族抹殺計画」と名付けています(「中学校国史教科書」1997年初版)。この「民族抹殺」という言葉が、韓国人の感情・情緒を強く刺激するのです。
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  この「日帝の民族抹殺計画」として挙げられているのは次のようなことです。「内鮮一体・皇国臣民化の名の下に、韓国人を日本人にして韓民族をなくそうとした」「韓国語を禁じて日本語の使用を強要した」「韓国の歴史の教育を禁じた」「日本式の姓と名の使用を強要した」「各地に神社を建てさせて参拝させた」「子どもにまで『皇国臣民の誓詞を覚えさせた」と。
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  ですが、そう列挙されているだけで、実際には具体的な内容は一切載せられてはいない。それは「高等学校国史教科書」も同じです。そのために、強く刺激された感情だけが、実際の知識の媒介を通されることなく、全身にストレートに浸透するのです。小学校でも同様で、「日本によって民族が蹂躙された」「奴隷のように扱われた」「人間の尊厳に大きな傷を受けた」、というように反日教育が学校の教室の中で行われています。幼い時期はより感じやすいので、「ひどすぎる」「絶対に許せない」という思いで感情と心がいっぱいになります。
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  しかもそれは自分たちの親や祖母、祖父のことなので、苦しい気持ちと同時に激しい怒りがこみあげてきます。なぜ日本人はそこまでするのか、同じ人間なのになぜそれほど非情なのか、それは日本人にはそういう民族的な資質があるからだ・・・、そう思うしかない教育なのです。そして「そうなのか、日本人はそんな『侵略的で野蛮な民族的資質』を持つ者たちか」と、心の底から軽蔑の念が沸き上がってきます。
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  これはもはや歴史教育ではなく、明らかな感情的情緒教育です。つまり歴史認識以前に、反日感情、反日心情をしっかりと持たせることが目的として指向されているのです。
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櫻井  アメリカで行われたある研究を思い出したのですが、それはスタンフォード大学アジア太平洋研究センター(APARC)のダニエル・スナイダー副主幹の下に行われたもので、日本、アメリカ、韓国、中国、台湾の5つの国の高校歴史教科書の比較研究です。1931年の満州事変から1951年のサンフランシスコ講和条約の締結までの20年間について、これらの国々の歴史教科書がどのように記述しているかについて、3年間にわたって調査されたものですが、2011年に正式に発表されました。
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  その報告書の中でスナイダー氏は、民族意識の高揚だけを意図している顕著な例として韓国の教科書を挙げました。それは非常に自己中心的な教科書だと分析されていました。それは先ほどの「日本人=悪魔」といった教え方だったそうですが、ちょうどこの分析と一致します。
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呉  韓国では日韓の歴史は、だいたい三つの時代で教えられます。古代、秀吉時代、そして日本統治時代です。中でも古代は韓国の優越意識の為に重要です。古代は韓国の三国時代に当たります。学校では高句麗と新羅、百済の時代、朝鮮半島はとても輝いており、文化や文明があったと教えられます。たとえば仏教があり、漢字も入ってきて三つの国が輝いていた時代だったというわけです。
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  ところがその頃の日本列島には何もなかったと。仏教もなければ文字もなかった。そこで私たちが彼らに文化や文明を教えてあげたのだ、というところから話が始まります。高度な技術も漢字も仏教もすべて、我々が伝えてあげたのだと生徒に教える。そして実際に教科書の表現は、伝えて「あげた」という書き方なのです。文化も、文字も教えて「あげた」。仏教も伝えて「あげた」。そのおかげで日本は未開の地だったが、やっと国らしき形になったということから、日韓の歴史が始まります。
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  このような「私たちはいかに優れていたか」という「辺境の野蛮人(日本)に対する最先端の文明人(朝鮮)」という構図からなる民族優越意識が、韓国人の反日感情の底にはあります。これを知らなければ、韓国の反日感情はわかりません。ですから子どもから大人まで、すべての韓国人が反日的なことを言う時には必ず、「未開で野蛮な日本人」という前提があります。それは日本統治時代の36年間に、日本に酷いことをやられたということだけではなく、「低いレベルの人たちに」やられたという悔しさが必ずあるのです。
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  ですから私は反日感情のことを「侮日(ぶにち)」観と呼んでいます。つまり韓国の反日感情のあり方は「侮日」観なのです。それは常に日本は自分たちより文明的・人間的に劣位にあると見ており、そのような日本人にやられたことが許せないということです。だから日本人には何を言ったりしたりしても失礼にはならないのです。

  (略)「反日」は「我々を侮辱し続けた日本」に対する反日感情として見ないとわからない。ただ日本統治時代に日本がひどいことをしたことへの恨みから「反日」になっていると考えると、韓国のことはわかりません。「反日」の前に「侮日」があり、その根源には「侮日」があるのです。
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櫻井  日本人を侮(あなど)ることによって、自分たちの優越感を満足させるわけですね。
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呉  そうです。本当にこの優越意識を知らないと韓国人のことはわからないのです。北朝鮮も同じですね。非常に民族優越意識が強い国民性です。
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櫻井  しかし韓国人にも冷静に見てほしいのですが、実際には、日本にはすでに文明があり、非常に優れた文字や芸術があったのも確かです。また日本は優れた統治をしたので国民は穏やかな文明を築き、日本列島で日本人は幸せに暮らしてきました。朝鮮統治においても、日本は非常に努力をして一生懸命統治したということです。
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  たとえば福沢諭吉ですが、彼は日本人として朝鮮半島に尽くした人です。彼は朝鮮半島の庶民が読めるように、日本の片仮名に当たるハングル文字を使い、読みやすい新聞を作りました。漢字とハングルを混用した新聞の刊行に彼はとても貢献しました。
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呉  それまで朝鮮では公式には漢字だけでしたからね。ハングルは1443年に李朝の第四代王、世宗の発議によって創出されましたが、ほとんど使われていなかった。それを福沢諭吉の発案で、韓国の「漢城週報」に初めてハングルが使われました。当時の韓国の知識人はハングルは真の文字ではないと馬鹿にしていたので、一般庶民にも普及しなかった。結局、400年の間、ハングルは眠った状態だったのです。
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  ところが日本統治時代になり、朝鮮総督府は国民学校を作りました。そこでまずはハングルを教え、日本語も教えました。同時に朝鮮の歴史も日本の歴史も教えました。小学校に相当する国民学校は1910年の日韓併合時には100校ありましたが、終戦の2年前の1943年には、5960校にまで増えていました。つまり、ほとんどの村には最低1校は国民学校があったということです。
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  また統治時代に、日本語も教えられたということだけをことさら問題にすると、韓国人は韓国語を奪って日本語を無理やり教えたというイメージを持っています。しかし実際はそうではなく、日本は韓国語も日本語も教えたのです。朝鮮語が正課からなくなったのは戦時中の数年間だけで、戦争が起きたために内地と朝鮮の急速な同化推進が必要となったためです。
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  日本語、韓国語に限らず、文字の読み書きができる人間を増やすのはいかに大変なことでしょうか。日本統治時代の末期、朝鮮人の小学校への就学率は男子60パーセント、女子40パーセント程度でした。それに対し総督府は、1946年度から本土と同じ義務教育制度を導入する計画をたて、平安南道をテストケースとして特別に予算を割き、希望者全員の入学を達成しています。これは韓国では教えられてはおらず、日本でもあまり知られてはいません。
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  もう一つ、韓国人はよく「日本統治時代に経済的に奪われた」「苦しめられた」と言いますが、実際には、韓国は日本からの投資で経済成長を遂げました。朝鮮総督府の統計によると、1900年前後以降、韓国に日本から投入された資本は、現在の貨幣価値に換算すると80億ドル(約9000億円)です。それで北から南までインフラ(設備)整備を一気に行ないました。
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  北部には大規模な工業地帯が築かれ、南部では特に資本主義的な商業が大きく発達しました。開墾、干拓、灌漑などの大規模な土地改良や、鉄道、道路、橋梁、航路、港湾などの交通整備、電信・電話などの通信設備の敷設、近代工場や大規模水力発電所の建設などが全土にわたって展開されました。
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  植林も毎年行われ、1922年までに植林された苗木は総計10億本に上りました。1910年の韓国併合当時に米の生産高は年1000万石でしたが、1932年には1700万石、1942年には2200万石と大幅に増産されました。工業生産額は1927年から1933年までは3億円台だったのが、1935年には6億円台、1940年には18億円台となりました。

  こうしてものすごいスピードで仕事が増え、経済的にも韓国は豊かになりました。生活物資の消費量も飛躍的に増大し、1人当たり国内生産(GDP)は1920年代から30年代を通じて、年平均4パーセントほど上昇しました。ですがこの間、世界の他の国々の成長率は、よくても2パーセント程度でした。
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櫻井  イギリスやフランスの植民地統治とはまったく違いますね。朝鮮半島の人々にとっては受け入れ難くても、日本は朝鮮半島の人々を同じ日本人と考えて力を尽くしたことがよくわかります。
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呉  大変なことですよ。その結果、韓国併合時の1910年には朝鮮半島の人口は1312万人でしたが、1944年には2512万人と倍近くにまで人口が増えたのです。しかし韓国ではこのようなことは教えてはならない、知ってはならないということになっています。私は日本で本を書いたり、大学で教えたりしていますが、これを教えるだけでも韓国では反韓活動とされて「売国奴」とされるのです。
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  日本人は短い期間に多額の投資を、日本国内よりも韓国に対して行ないました。そのため日本は万年の赤字で、その赤字を埋めるために日本からの持ち出しが最後まで続きました。そのようにしてまで朝鮮に莫大な公共財を築き上げながら、なぜ日本は戦後、それらをすべて韓国に残したまま日本に帰ることを我慢できたのか、私は不思議でならないのです。
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    『赤い韓国』 櫻井よしこ×呉善花 産経セレクト(S‐007)

                      
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――多くの方々の著書や文章から掲載させて頂いています。
   私は基本的に、隠されている、公けにされていない、あるいは「誰もが知るべき真実」は、まだ知らない人々に伝えなければならないと考えています。その意味で、新たな情報、真実と考える物を掲載させて頂いています。侵害とお考えの際は、いつでも削除しますので、コメント欄にてお知らせください。ありがとうございます。

・「トランプ」という人物の持つ役割が世界にもたらすもの

安藤  変容といえば、2017年1月20日、トランプ氏がアメリカ大統領に就任しました。トランプ大統領が率いるアメリカ、そして世界はこれからどのように変わっていくのでしょうか?
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バシャール  さまざまな方向に変わっていきます。しばらく前に、「2016年の秋にすべてが変わる」ということを私たちはお伝えしましたが、今、あなた方はそれを目(ま)の当たりにしています。今、あなた方はまったく予期していなかった出来事が起きたことで、状況が多くの並行現実(パラレルリアリティ)へ枝分かれしているのを目撃しています。
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  これは特定の期待を抱くことから、人々を解放することへとつながります。このことで人々は、起きてほしい出来事が起きるのを許せるようになり、自分が行きたい方向へ行けるようになります。

トランプという人物の役割が世界にもたらすもの
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安藤  おっしゃるとおりで、去年の大統領選挙では、多くの有識者やメディアの予想を裏切った形でトランプ氏が当選しました。
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バシャール  これは人々が現状維持から脱却するためにデザインされた出来事で、人々が「今は何でも起こり得るのだ」ということを理解するために起きたことです。それは多くの人々が、それまでは非常に穏やか(かつ自分たちにはどうにもできないという諦めにも似た)流れの川をボートで進んでいるような、そんな感覚を誰もが抱いていました。
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  そして今は、突然の変化によって急流を下っているかのように感じています。ですが理解してほしいのは、急流を乗りこなす方法、バランスを保つ方法を知っていれば、溺れることなくずっと早く川を下ることができるということです。今や人々は、何でも起き得ることを理解したので、それまでの古い変えようのない現実から解き放たれたのです。ポジティブな形でエネルギーを使うならば、行きたい方向へ早く行くことができます。
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  新しく大統領になった人物は、ある種の先住民族の文化に存在しているトリックスター(神話や物語の中でさまざまな秩序を破り、物語をかき回すいたずら者として描かれる存在)のようなエネルギーを持っています。そしてトリックスターは、それまでの古い期待から人々を解放する役割を持っています。
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  一時的には、状況が不透明という感覚を与えますが、本当に望むことを選択し、本当に望む方向へ進めるチャンスを与えてくれる存在です。新しい大統領になった人物は、自分がそのような役割を果たすことを理解してはいませんが、それが彼の役割です。これがわかると、新しいチャンスをとても力強く活用することができるのです。
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  なぜなら多くの人々が、あり得ないと思っていたことが起きた時、本当に何でも起こり得るんだということに気づくからです。するとあなた方の現実は、さまざまなものに対して開かれていきます。
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安藤  つまり、私たちはある意味、激動の時代を生きることを自ら選んで、その急流に今、飛び込んだわけですね。そこを泳いでいくには、自分の力をポジティブに使っていくことが大切だということですね。
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バシャール  別の言い方をすると、起きた変化に対して恐怖心からネガティブに反応する代わりに、自分の状態をポジティブに保つことです。すると自分が望んでいる現実をさらに早いスピードで体験するためには、何をすればいいかがわかるようになります。
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ヒラリーが当選した世界も、今同時に存在している
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安藤  並行現実(パラレルリアリティ)という言葉が出ましたが、さまざまな現実に枝分かれしているということは、トランプが落選し、ヒラリー・クリントンが当選した世界というのも今、同時に存在しているということですか?
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バシャール  その通りです。
       しかも並行現実は無数にあります。つまり、あなた方が頭の中で想像したことが実際に現実になっている地球が、
無限に今のこの現実と平行して存在しています。わかりやすい例で言うとテレビのチャンネルです。あなたが一つのチャンネルを見ている時、同時に別の番組が100あるのを知っていても、それらのチャンネルに波長を合わせていないので、別の番組を見ることができません。ですがチャンネルを変えると波長が変わり、あなたが今まで見ていた番組とまったく同じ時間帯に放送されていた別の番組を見ることができます。
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自分と同じ波動の現実だけを体験している
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  つまり、これと同じようにあらゆるバージョンの地球が、今現在も同時に平行して存在しているのです。あらゆる可能性が、今同時に存在していますが、あなたが体験するのは、自分の今いる波動の状態に合った現実だけなのです。ですからあなたの在り方という状態や波動が変われば、あなたの変化に見合ったバージョンの現実を体験するようになります。
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  そうなっても、あなたの波動が変わる前の現実と、さほど変わったとは思えないかもしれません。しかしあなたが状態を変えたことで、たとえ周りの現実がどのように見えたとしても、現実があなたに及ぼす効果、つまり結果がまったく違ってくるのです。
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  そして多くの人々が、意識を変えるためには自分自身の意識を揺さぶるような出来事が必要だと考えた結果、予想外の出来事を作り、自分自身を驚かせたのです。絶対にあり得ないと思っていたことが、実際に起こり得ることを人々は理解したので、そこからあらゆる可能性が新しい形で開けていくでしょう。
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  地球という星だけでなく、あるいは別のどの現実においても、自分が真実だと信じていることが、経験するうえでの土台になります。すべてはそこから起こります。つまり、今の現実を変えたければ、その現実をつくり上げているあなたの観念を特定し、それを変えていくことが大切です。
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今の自分と同じ波動のものしか引き寄せられない
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  まず、自分が引き寄せるものは、自分と同じ波動であるものだけです。つまり、引き寄せたいものがあれば、自分の波動がそれと同じである必要があります。そして、実はあなたが必要とするものはすべて、すでにここにあり、あなたにはそれらの一部しか見えていないということを理解してください。引き寄せ(attraction)という言葉は誤解を生むかもしれません。それはどこかから自分の方へ引き寄せるということですから。
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  しかし、あなたにとって必要なものは、すでに全部ここにあります。それらすべてが単に見えていないだけなのです。ネガティブな観念を手放していくと、すでにここにある見えなかったものが見えるようになり、共時性によって具現化が完璧なタイミングで起きるようになります。
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  あなた方には常に出来事に対して選択の自由があります。
  つまり、ネガティブではなくポジティブに反応することで、「この状況は自分にとって新しい私を生み出すよいチャンスかもしれない」、と考えることができます。でもネガティブな観念で、「状況は変わらない、変えられない。他にやりようもないし、これはやるしかない。他に選択肢はない」と考えると停滞感に襲われてしまいます。
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  ですが、ここはとても大事なポイントです。
  ある状況が、それだけで自動的に困難な状況であるということはありません。あるのは、状況を困難な形で体験させてしまう観念があるだけなのです。望んでいないような事柄が起きた時でも必ず、ポジティブな恩恵を得られる方法があります。それを探してください。
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安藤  それがたとえばリストラであっても?
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バシャール  そうです。リストラはその人にとって最高の出来事である可能性もあります。たとえば、リストラされたのは自分のネガティブな観念、あるいはポジティブな観念が原因であったことに気づくかもしれません。いずれの場合でも、それによって自分自身について学ぶことができ、人生における成長を生み出すという結果につながります。
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安藤  私は10年前に「抑うつ」と診断されて会社を休職したことがあります。毎日、家に引きこもっていました。当時はそれをつらい体験だと感じていましたが、振り返ってみるとその時期、自分にとって大切なものを見直すことができ、新しく生き直すきっかけになったのは確かです。
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バシャール  そうです。ですが言葉の定義に注意してください。ときに自分の内側にこもって答えを見つけるというのは、非常に自然なプロセスです。それを「鬱・うつ(depression)」と解釈するのはネガティブな考え方に基づいたものです。そうではなく、これは単に圧縮(compression)しただけに過ぎません。
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  求めている答えが外ではなく、自らの中にあることがわかっている時に、人は内側へ入り、自分を再発見して新しい人物として外に出て来ます。これは普通に一般的なことであり、かつ自然でポジティブなことです。しかし社会がこれを悪い、良くないことと規定し、それを「鬱・うつ」と決めてしまうと、その状況をポジティブに利用することができなくなります。なぜなら自分に問題があると思ってしまうからです。
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安藤  自分に起きている現象や状況を定義し直すということですか?
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バシャール  その通りです。なぜならすでに言いましたが、すべては自分が真実だと信じているところから始まるからです。他人ではなく、自分がどう定義するか、自分はどう考え、何を信じているかがあなたの土台となります。
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  プレッシャーは、ネガティヴな定義づけをした時にだけ生じます。すでにお伝えしましたが、最初から困難な状況というものはなく、状況をネガティブに定義づけすることによって、困難なように感じられるだけなのです。ですから自分がそれをどう定義づけしているかに注意してください。
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  ある事柄に対してどう定義づけるかですが、その多くのものはほとんどが人から教わった見方です。そのためにそれを一定の定義づけに従い、自動的な事実として受け入れてしまいます。しかしそれは事実ではなく、単に一つの意見に過ぎません。
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           『未来を動かす』 バシャール×安藤美冬 VOICE
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                          抜粋
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  .多くの方々の著書や文章から掲載させて頂いています。
   私は基本的に、隠されている、公けにされていない、あるいは「誰もが知るべき真実」は、まだ知らない人々に伝えなければならないと考えています。その意味で、新たな情報、真実と考える物を掲載させて頂いています。侵害とお考えの際は、いつでも削除しますので、コメント欄にてお知らせください。ありがとうございます。

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