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あなたの反応が運命を変える

ハトホル   
   運命については大きな誤解が存在しているので、本章ではこの問題を論じてみよう。
   人の運命は決まっているものではない。運命とはあらかじめ全面的に決定されるようなものでは決してない。運命には天職などのように、その人に割り当てられた原型的な要素もあるが、それも恒久的に固定されているわけではない。宿命や運命といった側面は見込みや公算にすぎず、変わり得るものである。

   あなたの生命を上昇(すなわちアセンション)、あるいは下降(すなわち退化)の螺旋(らせん)に置き換えてみると、生命はあなたのエネルギーの振動を増幅し加速させるか、低減し減速させるかのどちらかであることがわかる。意識も上下し、前にも話したようにシーソーのように揺れるものである。人としての体験においても、きわめて高次の気づきのレベルへと円滑に上昇することもできれば、気づきの少ないレベルへと螺旋を落下していくこともできる。

   運命やそれを変えることの問題は、気づきと選択と波動にかかってくる。
   だから選択の自由が自分にあることを自覚するだけの気づきに達していなければならない。本書で紹介しているエクササイズを練習していけば気づきが高まるのがわかり、すべてはあなたに選択権があることを強烈に悟るようになるだろう。

   人生において、自分が単なる駒でもなければ被害者でもなく、自分に選択の自由があることを実感できるところまで気づきが高まると、未来は自由になり、開かれて、柔軟に変化しうるものとなる。こうした認識の変化は、いわゆる運命を変える鍵となる。

   人生の見えるところで展開しているパターンが、自分の意識内の過去のパターンの表れであることを受け入れることができれば、自由はもうあなたの手の届くところにある。そうしたパターンは、あなた自身や両親、家族、先生、友達や仲間、同じ共同体に暮らす多くの人々によって植え込まれた信念が結実したものである。

   なかには硬くこびりついてしまったかに見える信念もあるが、それも変えることができる。あなたの内側にある信念を変化させることができるのは、あなたしかいない。

   あなた方は、状況が困難であると見て取ると、思い通りに行かないことで自分を惨めに思ってしまう傾向がある。我々の見地からすると、それは機会を無駄にしていることになる。

   もし何かが思い通りにならなくて強い感情反応を体験するのなら、その満足のいかない気持ちを建設的に利用することができるからである。

   そこでできるのは、実際に起きている事件や出来事に充分な意識をもって気づくこと、それに対する自分の感情反応に気づくこと、そして、その件に関する選択の自由は自分にあると思い出すことである。

   外的状況を変えることが出来ても出来なくても、あなたには必ず、それに対する内的反応を変える力がある。あなたの内的反応を変えることで、軸足を乗せるポイントができる。そして運命は、そこを基点に変化しつつ展開していくのである。

   日常の生活の中から、具体的な例を一つ取り上げてみよう。
  あなたがとても気になる人と付き合い始めたとしよう。しかし相手はあなたの想いに反応してくれない。あなたは一緒にいたいと思っているのに、相手はそうは思ってくれず、あなたを拒絶するようなとき、それは苦しみの原因になる。

   それはあなたがその相手の上にかぶせている愛着や重要性が満たされないからである。それによって拒絶されたという感覚、劣等感、欲求不満・・・とそのような感情の共鳴を引き起こす。

   しかし、相手があなたを避けていることがわかった瞬間にも、自分を責めたり相手を責めるのではなく、ただその自分の体験が完全であることを理解し、くつろいだ心でいるようにすれば心痛は緩和されるであろう。

   愛着ある人が自分から遠のいて行くことがわかったなら、それに対する自分の反応している感情に気づき、自分はその感情を自分で選択しているという事実を理解し、気づくことによって、同じ状況を別の感じ方で体験するという選択が可能になる。そこには沢山の選択肢がある。

   ある一つの出来事をあなたがどのように体験するかという選択は、その出来事から先の運命がどう展開するかを決定づける。内側に湧いてくる感情的な反応はあなたの内なるメカニズムの表れたものであり、それはあなたの外の世界において現実化する。

   あなたの未来をつくる種子は、意識しているしていないにかかわらず、毎瞬、毎瞬、あなたが反応するたびにあなた自身の手で外界に蒔かれ続けている。唯一意識的に種を蒔くということが、その結実に好ましい影響を与え、運命を建設的な方向に変えていくことを可能にする。

   したがってこの例でいえば、あなたを拒絶した人と、その拒絶に対するあなたの反応は、別々の二つの事柄であり、あなたはそれをどう体験するかについて幅広い選択の余地がある。

   ところが多くの場合人は、新しい出来事を、過去の体験にもとずいて体験しがちである。たとえば、多分拒絶されるだろうと予想したり、挫折感や何かを責めてしまう感情のパターンをあなたが持っている場合、そのパターンがあなたの否定的思考や感情反応をうんざりするほど再現するかもしれないということである。でもうれしいことに、それ以外にも方法はある。


    book 「ハトホルの書」 トム・ケニオン&ヴァージニア・エッセン著
                   ナチュラルスピリット


                          抜粋


  

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