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・世界的電磁放射線汚染源「スマートメーター」

政府は2020年内までに、日本全戸にスマートメーター導入予定   

   今、世界的に電磁放射線汚染源として問題になっているものに、スマートメーターがある。スマートメーターの実態は多くの人が知らないと思われる。だから「電気メーターの交換です」と言われれば、ほとんどの人が「そうですか」と素直に交換に応じてしまうに違いない。だがいったん交換してしまったら、「自分の家や町に住めない」という多くの人が出現する可能性がある。つまり、自宅や町がさらに多くの電磁放射線で汚染されることになりかねないからだ。(略)

   スマートメーターとは、「電気の使用量を30分ごとに電磁放射線(マイクロ波)で送信する新しい電力検針器」のことだ。これは「電力量計」、「通信機能を備えた電力メーター」、「インターネットにつながった積算電力計」などとも呼ばれている。ちなみに電気の検針器だけでなく、ガス、水道に関する使用データをマイクロ波で送信する検針器もスマートメーターと呼ばれている。しかし現在、日本で問題になっているスマートメーターはほとんどが電気に関するものなので、本書で「スマートメーター」と使う場合は、電気に関することに限定する。(略)

   「スマート」とはインターネットにつながるという意味で使われており、この文字が頭につく商品がどんどん開発されている。スマートテレビもその一つだ。これまで見て来たように、無線が一番電磁放射線を撒き散らすものであり、スマートメーターが全戸に設置されるようになると、その基地局から発せられる電磁放射線(マイクロ波)は、人の住むすべての地域を覆い尽くすこととなる。(略)日本政府は2020年内までに全戸にスマートメーターを設置する予定だ。(略
)(日本国内でのスマートメーター設置状況については、本書を参照ください)

各国で広がる危機意識と反対運動

   2013年7月現在で、すでに4600万台以上のスマートメーターが導入されているアメリカでは、反対運動も活発化している。カリフォルニア州では2007年に、PG&E社がスマートメーターの設置を開始したが、設置された地域で「不眠」「頭痛」「めまい」「耳鳴り」「吐き気」などを訴える人が続出した。これらの症状は、基地局の塔のある周辺の住民が訴える健康被害と一致している。スマートメーターが1ヶ所に集中して設置されたマンションでは、その階上に住む人が体調を悪化させるということも起きている。

   スマートメーターから放射される電磁放射線の安全性が大きな社会問題となり、設置の中止を求める「ストップ・スマート・メーターズ!」などの市民団体も結成されている。カリフォルニア州では51の自治体が反対を表明しており、テキサス州、ミシガン州、イリノイ州、メイン州などでも反対運動が起きている。

   なかでもミシガン州のスターリングハイツ市は、「スマートメーターの設置を拒否する選択肢が全住民に与えられるまで、スマートメーターの設置を一時中止する」と決めた。イリノイ州ではネイバービル市の市民団体が、「合理的な保護対策が行なわれるまで、スマートメーターの設置を差し止めるよう」提訴した。メイン州では同州最高裁判所で、住民が「スマートメーターの電磁放射線による健康への影響、安全性、プライバシー侵害のおそれについて調査」するよう、公益事業委員会に求めた裁判の控訴審が行なわれている。

   反対運動はヨーロッパでも起きており、オランダの経済大臣は当初、罰則を設けてスマートメーターの設置を進めようとしていた。しかし市民団体や消費者団体が導入に強く反対し、議員の大多数も強制的な設置に反対票を投じたため、大臣は設置を任意にすることに決めたという。

   イギリスでも、エネルギー担当大臣が、「設置を強制しない」と述べている。
   当初、約1兆5480万円の予算を組んで、2019年までに全世帯にスマートメーターを設置する計画だった。そしてすでに40万世帯に導入されていた。しかし電磁波問題に取り組む市民団体がスマートメーター設置に反対し、議員とともに政府に働きかけた。その結果、「強制しない」という大臣の言を引き出したのだ。

   スマートメーター設置が進み、健康被害が表面化するなか、アメリカでは医学者たちも社会に対して公式な発言を始めている。2012年4月12日、「米国環境医学会」(AAEM)は高周波電磁放射線の健康影響に関する声明を出し、スマートメーターの設置について緊急警告を発している。

   同医学会の元会長ウィリアム・J・レイ博士はは次のように述べている。
   「『ガン』『心臓疾患』『呼吸困難』そして『線維筋痛症』のような末期疾患の困難から人々を守るために、新しい科学技術を取り入れる際には、その負の影響について調査すべきである。電磁放射線や無線技術は、病気から患者を守り救おうとする医師たちにとり、疑問を持たざるを得ない最先端技術である」

40人の科学者・医療専門家が正した「ウソ情報」

   カナダの情報誌『21世紀の家』が、スマートメーターの危険性について40人の医師たちのコメントを載せた。これは2012年5月24日付、モントリオール日刊誌『ル・ドボワール』に掲載された、「ワイヤレス・スマートメーターが人の健康に与える危険性はない」という文書に対して出された反論であり、『スマートメーター 粗野なニセ情報を正す』というものだ。彼らは電磁放射線の健康影響についての、何百もの論文を共同で執筆してきた国際的な専門家たちであり、科学者と医療関係の専門家たちだ。

   問題のウソとされる文書は、ケベック州のエンジニア・物理学者のグループによって提起されたものだ。彼らは何千もの研究結果は、低レベルマイクロ波の曝露によるがんの増加を示していない」などと記述していた。これに対しカーペンター医師らは次のように非難した。

   「彼らが引用した論文のほとんどは、その多くがワイヤレス業界の資金援助による研究である。(略)そこには実験条件に重大な不備がある」「企業からの助成金によるものでない研究では、低レベルマイクロ波の長期被爆を受けている人たちに、がんの顕著な増加が見られる。少なくとも携帯電話を10年以上使用するレギュラー・ユーザーには、脳腫瘍の増加リスクが見られる」(略)

   またスマートメーターに関して次のように述べている。
   「ワイヤレス(無線)のスマートメーターは、非常に衝撃の強いパルス・マイクロ波を作る。しかしその生物学的影響は十分に検証されてはいない。それらは1000分の1秒のマイクロ波を、平均で1日に9600回、最高で1日に19万回放射し、電磁放射線強度の最高レベルは、公認された安全な電磁放射線密度よりも2・5倍高い」

   「携帯電話のマイクロ波曝露は、主に頭や首に集中しているが、それは使用時だけである。しかしスマートメーターの場合は、全身がマイクロ波に曝(さら)され、体内の臓器が過剰曝露される危険性がある」「スマートメーターは変調マイクロ波に加えて、『汚れた電気』(キロヘルツ周波数の典型的な電磁干渉)の大きな源となる」

   そして「後悔する前に安全策を」と、次のようにコメントしている。
   「現時点では低レベルマイクロ波源の、長期の健康影響に関する独立した研究はほとんどないに等しい。しかし化学物質の何十年もの毒性研究の歴史から学ぶならば、低レベルマイクロ波の長期曝露は、より深刻な被害をもたらす可能性がある」

   「多くの科学者や医療専門家が、マイクロ波の曝露を避けるために「有線のメーター」を使うなどの方法を直ちにとることを勧める理由はそこにある。我々はマイクロ波技術を全廃しろと言っているわけではない。ただこれらの技術を使う際には、良識を持ち、開発と実行においては、曝露と健康被害のリクスを減らすために最善を尽くすことを求めているのだ」

   日本の科学者や医学者たちが40人も協力して、スマートメーターに関して、このようなコメントを社会に向けて発表する時は来るのだろうか?

   米国カリフォルニア州では、2012年12月、スマートメーター設置による「電磁放射線難民」となった女性が、電力会社などを相手に1億2000万ドルを請求する訴訟を、サンフランシスコ州立裁判所に起こした。音楽家のデボラさん(当時49歳)は2011年4月、突然、キーンという高音の耳鳴りに襲われた。それは突然スイッチが入ったかのように始まった。原因は近くのマンションに設置された100個以上のワイヤレス(無線)スマートメーターではないかと疑った。

   電磁放射線曝露による急性の症状として、「皮膚を針で刺すような痛み」「筋肉の収縮・コリ・痛み」「「運動失調」「脱水症」などを経験した。そしてきっちり4時間ごと(1時、5時、9時)に「心臓に痛み」を感じた。痛みは心臓発作のように始まり、「胸の痛み」「呼吸困難」「動悸」「吐き気」「めまい」「浮腫」「しびれ」と増え、「死の恐怖」を感じたという。

   その後症状は悪化し、家の中では眠れなくなり、食事も喉を通らなくなった。
   もう自宅にいることができなくなった。そして8月についに家を出て、2600マイル(約4200km)離れたウエストバージニア州グリーンバンク市にある、国立の「無線禁止区域」まで避難することになった。(略)彼女のような人が、これから増えることは確実と思われる。



               新型複合汚染の真実
           book『スマホ汚染』 古庄弘枝著  鳥影社


                          抜粋
   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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