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・「苦痛」が生まれるところ

  宇宙銀河の本質を「一なる意識」「黄金の湖」と呼ぶならば、そこからの分離は男性的な現象であり、よって最初に出現した元型(アーキタイプ)は男性エネルギーを反映したものでした。それが琴座人の元型なのです。そして今の地球人の元型は琴座文明の影響を受けています。
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  生まれたばかりの琴座人が種として生き残り、成長していくためには男性的な資質が必要でした。典型的な琴座的資質には、未知の世界に入って行く強さと怖れを知らない心があります。強い意志を持った彼らは太陽神経叢のチャクラ(みぞおち、臍上の辺りを指し、意志や感情を司る)を主に使った生き方をしていました。戦士の元型には勇気や怖れのなさ、強い義務感、一心不乱に突き進む集中力があります。
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  初期の琴座人は傲慢で押しつけがましい種族だったので、種として成長するためには、その強すぎる男性性を自ら控える力を取り入れる必要がありました。そして、それが琴座人が意識的、精神的に目覚める上での一番のチャレンジだったのです。

地球人の元型、琴座人
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  琴座人の元型に深い影響を受けている今の地球人なので、荒野に出て行って偉業を為す開拓者や気高い戦士の話などが地球の至るところにありますが、これは非常に琴座的な資質なのです。琴座人が成長するためには、強力なエゴを緩和し、控えめさを学ぶ必要がありました。そして地球人類も、この部分での成長の必要な余地があります。
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  初期の琴座人は宇宙全体に広がり、北極星や北斗七星、白鳥座など、地球の神話でも知られる数多くの星団に進出して行きましたが、当然、それぞれの場所により、本来のその資質には濃淡ができていきました。ですがここで話しているのは、基本となる典型的な琴座人のエネルギーについてです。
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  琴座人は、内なる男性エネルギーと女性エネルギーのバランスを取る必要がありました。これは性別の話ではなく、意志の力で強引に押していく太陽神経叢を使った生き方と、リラックスして手放し、宇宙の流れに乗るという女性的な存在の仕方のバランスを取るということです。そしてこれはまさに、今の地球人にも必要な要素です。
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   琴座人は成長のある段階において、もうこれ以上押しても仕方がない、という限界にぶち当たるところまで来たのです。人類もちょうど、今そういう段階に来ています。ただやみくもに押して押して押しまくるだけでは、自らを追い込んで苦しくなるだけだということに気がつき始めたのです。
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  たとえば、地球では最近は引き寄せの法則が流行っているようですが、(欲しい欲しいと)、ただ意志の力だけで強引に具現化を起こそうとしても上手くいかないのです。そして琴座人に起きた一番の変化は、「手放す」ことを覚えたということです。それは一見、直感に反するように思えても、実際には手放すことで内なる男性的エネルギーと女性的エネルギーが一つに統合され始めるのです。これは今、人類が体験している大きな変化でもあります。
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  琴座人には鏡の役目を果たしてくれる他の種族がいなかったので、進化に長い時間がかかりました。それで彼らは苦しいところまで自らを追い詰めることになり、ようやく自分を見つめることができるようになったのです。人間も苦しくなって初めて、覚悟を決めて変わろうとします。そして琴座人は変わるしかないことを悟りました。彼らの場合、そのカギは内面を見ること、すなわち自己観察をすることでした。
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  人間の身体は琴座人を模して造られており、中には人間より大きな琴座の種族もおり、それがあなた方が巨人と呼ぶような種族です。特に初期の琴座人は元型の傾向として、男性性を非常に特別視していたので、男性のほうが肉体的に強く、性別によって役割がはっきり分かれていました。
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  地球にいる今の人間にとって非常に大事なカギは、自分の感情を観察することです。それはほとんどの人間たちが感情を抑圧しているからです。後で話しますが、これは他の銀河家族から受け継いだ資質なのです。人類は今、何世代にもわたり溜め込んできた感情の力が、無意識的潜在意識内に徐々に高まっているのを感じています。
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  人間の無意識は、辛い感情から身を守るための防衛手段として感情を抑圧します。しかし抑圧された感情的エネルギーは、何らかの形で表出せざるを得ず、それは多くの場合、心身の病として現れます。今の人間にとって一番大事なことは、感情を再び感じるようになり、それをのびのびと体験することです。これはあなた方が次の進化のステージへ進むために必要なことです。
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  自己観察とは、日々自分の中に沸き上がってくる思考や感情や繰り返す行動パターンについて、判断せずにただ淡々と見つめ、認識することです。自分の中にある有害なパターンを見つめ、それを認めることは、幸せと心の平和を邪魔するものから自由になる最初の一歩です、
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  他人を批判し、判断し、断罪したいという思いが生じるのは、「自分の中にある恐れている資質を、他人の中に見た時」です。ですが自分の中のそれをいったん認識し、自己観察ができるならば、自分を許せるようになります。自分を許すことは、このプロセスの大事な一部です。
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  私たちはこうした深い内面のワークを助けるために、一つの地図(体験のピラミッド)を作りました。このスタート地点は、分離する前のあなたの本来の状態である、すべてと一つとなっている「黄金の湖」です。「湖」から分離したあなたという「一滴」のしずくには、重り(アンカー)となるものが組み込まれています。このアンカーがあって初めて、あなたは分離した現実の中で人間としての体験をすることができます。
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  この重り(アンカー)はエゴ(自我)と呼ばれます。
  エゴは本来、中立であり、あなたを守ることが役目です。辛い体験をした時、エゴはあなたがその苦痛を感じないように守ってくれるということです。しかし一方で、エゴは自分の役目を重要視し過ぎることがあります。次の図(p.23)は、感情が分離していくプロセスを表わしています。苦痛から抜け出し、本来の「中立なものとしての感情」を味わうための地図といえます。
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  琴座人はこうした自己観察をすることで、意識や感情の学習をし、自らの体験を遡(さかのぼ)ることで内面を掘り下げるプロセスを通りました。ですが彼らの場合は、目覚めるのにかなり時間がかかったというのも事実です。
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体験のピラミッド
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  ピラミッドの頂点の部分は「真の自己」を表わします。
  これはワンネス(一体性)の状態あるいは「黄金の湖」を表わしています。そこには当然、二元性や対立はなく、動きもなく、すべては安らぎ寛いでおり、バランスの取れた状態にあります。これは本来の自然な意識です。しかしここで極性が生まれると何が起こるでしょうか? 

  それが「刺激」というものの体験をし始めることです。
  それがピラミッドの頂点にある「真の自己」の下にある最初の層です。ここであなたは「生(なま)の刺激」を体験しますが、刺激も中立的なものです。極性も始まっていますが、それでも中立なエネルギーなのです。
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  次にこの刺激という体験から感情が生じます。
  これがピラミッドの次の層で、刺激の下にある層です。たとえば夕陽を見る体験をしたとすると、ここでは夕陽が刺激となります。夕陽は良くも悪くもありませんが、人間は夕陽の美しさに反応し、通常は「きれいだな」と思い、愛と感謝を感じます。これは中立的な体験なので、特にストーリーはありません。「この色は人間が出した汚染物質が・・・」などと思うこともなく、美しい夕陽を見ながらその瞬間の感情を味わっているだけです。
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   ここまではエゴの重りが極性を生み出す前の段階で、ごく自然な状態です。次に来るものが「エゴの門」と呼ぶべきもので、エゴがその体験を「好き嫌い」に基づいて分けていく段階です。ここからいわゆる「ストーリー」が生じてきます。私たちはこれを「エゴのフィルター」と呼んでいます。人間のエゴは、「晴れた日のオレンジ色の夕陽はいいが、雲がかかった夕陽は嫌い」などとしてすべてを好き嫌いに分けます。
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  そしてたとえば、「ピンク色の夕陽はケムトレイルが含まれているので良くない」と言って判断します。それが真実であるないに関わらず、「ピンクの夕陽はオレンジ色の夕陽とは違う」などと分類し、こうしてエゴは物事をフィルターにかけていくのです。ではさらにピラミッドを降りて行きましょう。
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思い込みという信念体系の形成
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  エゴのフィルターの下に来るのは、信念体系、つまり思い込みの形成です。エゴは実に独創的な信念をつくり出します。面白いことに信念には無意識のものと意識的なものがあります。自分を注意深く観察すると、「きれいな夕陽が見えたのは、自分の行ないが良かったからだ」など、意識的な信念を見つけることができます。無意識的な信念のほうが強力で見つけにくく、総じてそれは意識的な信念の真逆であったりします。
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  信念体系の構築のあと、さらなる分化が進みます。
  分かりやすく説明するために、人間独特の信念体系を例に挙げます。たとえば、子どもの頃に虐待を受けた人は、愛とは罰を受けることだと学習するでしょう。こうした思い込みは心の奥深くに刻み込まれます。
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  ピラミッドの下へ向かう次の層は「幻想の体験」です。
  これはたとえば、「愛とは罰を受けること」という思い込み、信念体系をつくり上げるに至った人は、一種の被害妄想という「幻想の体験」を生み出し、周りの人すべてが自分を罰し、押さえつけようとしていると思い込むようになります。するとその思い込みのフィルターを通して世の中を見るようになるので、分極化されていない「ありのままの現実」の、最初の体験からどんどん遠ざかることになります。
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「幻想」に基づいた感情的反応
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  「幻想の体験」の下の層の次に来る段階は、「幻想に基づいた感情的反応」です。たとえば先の子どもの頃に虐待を受けたSさんに向かい、私が「今日は素敵な服を着ていますね」と言ったとしましょう。私のコメントは中立あるいは愛情のあるものです。でもSさんは自分の持つ信念体系という思い込みのせいで、私の言葉を内なる思い込みというフィルターにかけ、「今日の服が素敵ということは、昨日の服はひどかったということか」と無意識に解釈するかもしれません。
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  笑ってしまうような話ですが、実際には多くの人がこういう思考回路を持っています。だからSさんに愛情を伝えようとしても、「愛とは罰だ」という初期プログラムが入っていると、愛を受け入れる代わりに罰の方を認識するのです。それしか知らないからですが、この種のプログラムが入っていると、どこまでも幻想にはまったまま痛みを体験することになります。
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「苦痛」が生まれるところ
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  ピラミッドの最後の層は「苦痛」です。
  これは宗教的な概念ですが、「人生は苦痛に満ちている」と言われる所以です。そして自分が無意識にした判断や分類の過程を放置しておくと、そのプログラムが生み出す人生は苦痛に満ちたものになります。しかし琴座人のように、自己観察と気づきを通してこのピラミッドの層を遡ることにより、この苦痛を抜け出すことができます。あなたの体験の層を遡(さかのぼ)っていくには、それを続けることと自分に正直になることが必要です。
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  たとえばSさんは、人から言われたことを何度も頭の中で再生しては気にします。それでも自覚がない場合は原因がわからず、何となく不愉快な気分になるだけかもしれません。ですが何が不愉快なのかがわかれば、意識のピラミッドの層を遡り、その苦痛が「幻想に基づいた反応」であることに気づくでしょう。さらに自分に問いかけ、自分の内面を観察することで、その架空の感情がどこから生まれたかが分かります。セーターについて言われた言葉が原因です。そしてこのことをきっかけに、なぜ自分はたったそれだけのコメントを不快に感じ、気になるのかを探っていくことができます。
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  自分の内なる意識のピラミッドを遡る際に、一番厄介なのが信念という思い込みの体系です。しかも信念体系は何層にもなっており、上手に「偽装」されている場合があります。そうした思い込みという信念に働きかける場合は、瞑想を通じてそうする人が多いのです。なぜなら意識に出て来ている信念という思い込みのほうが見つけやすく、無意識に入り込んだ思い込みはかすかな囁きのようなものなので、注意深く集中しなければ見つけることが困難なのです。それは炭酸水の細かい泡のようなものです。
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  たとえば静かに瞑想している時や、リラックスして夕陽を眺めている時に、次のような考えが泡のように浮上してくるかもしれません。「夕陽を見ている時間があるなら仕事しなきゃ!」とか、「仕事が終わっていないのに休んじゃいけない!」などと。こうした泡のように浮上する気持ちの発見は、自分にきづくためのかけがえのないものなので大事にしましょう! その気づきこそが、あなたを内なる体験のピラミッドへと遡らせ、あなたを解き放ってくれる自由へのカギになるものだからです。
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エゴというフィルター
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  体験のピラミッドを遡ると、最終的にエゴのフィルターの層に到達します。ここまで来ると、あなたのさまざまな感情や感じ方というフィーリングは、あなたの好き嫌いや判断などの分類に基づいていることがわかります。そしてここに、もう一つのゲート(門)があります。人によってはこのゲートが一番通過しにくいようです。
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  つまり、体験の層を遡り、判断や分類のない本来のありのままの体験の領域に入るには、エゴや好き嫌い、判断、分析などへの執着を断ち切らなければならないからです。エゴはいわばこうしたことに中毒しているのです。これは強力な霊的訓練であり、あなた方地球人の銀河の祖先たちの多くが、霊的な目覚めのために行なってきた修練です。日本の禅宗においても、多くの修行僧がこうした執着を断ち切る訓練をしてきました。それもすべて、このエゴのゲートを超えるためだったのです。
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  しかし、宇宙銀河に存在する多くの祖先たちが学んだように、そうした厳しい霊的修行を積み過ぎるだけなら、さらなる苦痛を生み出すだけです。ですから「中道」が大事なのです。なぜなら問題の本質は何であれ執着することではないからです。あなたがありのままの本来の体験を遡って行けるならば、(良い悪いの)判断を免れた統合されたワンネス状態をもっと体験するでしょう。ですがその状態はゾンビのような朦朧(もうろう)としたものではありません。(これはエゴがあなたが怖がって判断するのを手放さないようにするため、ささやく話かもしれません)
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  いったんエゴのゲートを通過すると、再統合の領域に入り、黄金の湖、一つの意識となる方向へ向かいます。こうして進化成長するにつれて、今までとはまったく違うニュートラルな感情を体験するようになります。これらはすべて地球人の元型であった琴座人が学んだプロセスでした。琴座人も恐れの感情を持っていましたが、彼らはそれを武士のように押し殺していました。
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  ポジティブな感情は何かを始める原動力になります。
  これは統合された感情と言えます。だからバシャールはよく、ワクワクする感覚に従うようにと言うのです。しかし痛みから生じるネガティブな原動力もあります。そうした痛みを抑圧している人は、成功したいというワクワク感を感じているつもりでも、それは痛められた心の傷から来ている成功願望だったりするのです。
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     『黄金のしずく』 リサ・ロイヤル・ホルト&サーシャ著 VOICE
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                       抜粋
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   .多くの方々の著書や文章から掲載させて頂いています。
   私は基本的に、隠されている、公けにされていない、あるいは「誰もが知るべき真実」は、まだ知らない人々に伝えなければならないと考えています。その意味で、新たな情報、真実と考える物を掲載させて頂いています。侵害とお考えの際は、いつでも削除しますので、コメント欄にてお知らせください。ありがとうございます。
 
 

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