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・日系アメリカ人たちの忠誠とダニエル・イノウエ氏  ⑥

  2007年、アメリカ議会において、戦時中のいわゆる従軍慰安婦問題に関し、日本政府に謝罪を求める「アメリカ合衆国下院121号決議」、通称「従軍慰安婦問題の対日謝罪要求決議案」が採決されました。

     これを仕掛けたのは、中国系の「世界抗日戦争史実維護連合会」や、「人民政治協商会議広東省委員会」「アジア太平洋第二次大戦残虐行為記念会」、そして南京大虐殺記念館をアメリカに開設することをめざす「中国ホロコースト米国博物館」などと関わりを持ち、多額の資金を中国・韓国系から得ながら反日活動を続けていた、あのマイク・ホンダ議員です。(2016年に落選)
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酷い差別の中でアメリカに忠誠を示した日系人たちの活躍
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  しかし実は、マイク・ホンダ議員の主導したこの慰安婦決議に、真向から反発した日系人議員がいたのです。それがダニエル・イノウエ議員でした。本書の3章で、第二次世界大戦中の日系人の激闘について述べましたが、イノウエ議員もまたアメリカ陸軍に志願し、日系人だけで組織された第442連隊戦闘団の将校として、ヨーロッパ戦線でドイツ軍と激しく戦ったのです。
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  イノウエ氏はドイツ軍の陣地に突撃をかけてこれを殲滅し、最後には自分の右腕も失ってしまいます。この戦功により、イノウエ氏には名誉勲章が与えられ、戦後は出身地のハワイだけでなく、日系人社会全体を代表する議員として、50年もワシントンの連邦議会に籍を置いていました。
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  第二次大戦中、日系人らは米国内で激しい差別の対象とされていました。しかし彼らはヨーロッパ戦線における激闘などを通じ、多大な犠牲を払いながら味方のアメリカ軍部隊を助け、少しずつ信頼を勝ち取っていきました。

  つまり彼らは、どんな差別があったにせよ、決して自分たちを見失うことなく、腐らず、アメリカ白人以上にアメリカ合衆国に対する忠誠を示したのです。そしてその忠誠の示し方は、まさに自己犠牲もいとわない、きわめて日本人的な方法であったことも特筆されるべきです。
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  そのような多くの、勇士たちの中の代表的な存在であったイノウエ氏は、マイク・ホンダ議員が主導した慰安婦関連の決議案なるものに対し、日本の歴代首相はすでに何度も謝罪を済ませているとした上で、
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  「私はアメリカ自身が、認めて謝罪すべき過去の出来事を、多数思い出すことができます。しかしアメリカ政府はそれらの行為を認めることはなく、他の諸国もまたアメリカに対し、公式に叱責することはありません。(中略) 私たちはなぜ、これほどまでに良好な日本との関係を、特定の立法行動によって危険にさらす必要があるのでしょうか? これが、私たちアメリカ人が友人かつ同盟国である日本人を遇するにあたり、取るべき方法なのでしょうか?」
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  と述べ、強烈な反対意思を表明しました。残念なことに、ヨーロッパ戦線の英雄であり、アジア系アメリカ人としてアメリカ政府内での最高レベルの職責にあったイノウエ氏は、2012年に亡くなりました。そしてその遺体を納めた棺(ひつぎ)は、アブラハム・リンカーンやジョン・F・ケネディなど、ほんの一部のアメリカ政府歴代指導者たちだけが眠る、アメリカ合衆国議会議事堂の中央大広間に安置されました。これはアジア系アメリカ人としてはもちろん初めてのことです。
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  そしてイノウエ氏の死の翌年、アメリカ海軍に新たに配備されたイージス駆逐艦が、「ダニエル・イノウエ(DDG-118)と名付けられることになりました。アメリカ合衆国は、日系人であるイノウエ氏を、国家の英雄として再び遇したのです。そして2017年4月には、ホノルル国際空港が、正式に「ダニエル・K・イノウエ国際空港」と改称されることになりました。
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  このように激しいアジア人種差別にさらされながらも、自分の誇りをかけてアメリカ合衆国のために胸を張って戦い、そこで誰よりも多く傷つき、斃(たお)れていった日系人兵士たちは、間違いなくサムライでした。アメリカは今でも、国家の英雄である彼らの偉大さを記憶し、国家として最大の敬意を払っているのです。
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  それと同じく、大東亜戦争で日本のために生命を散らした多くの勇敢な陸海空軍の将兵もまた、間違いなく真の武人であり、英雄でした。彼らは美しい情緒を歌にして残し、家族や郷土を愛しながら、やがて国家防衛の任務に就いた、逞しくて優しい防人(さきもり)たちの末裔(まつえい)です。彼らの尊い犠牲の上に、今日の豊かな日本は成り立っているのです。そんな彼らの面影を、日本人は決して忘れてはなりません。
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  一部の反日活動家は別として、日本人は世界のどこに行っても間違いなく、深い尊敬を勝ち得ています。たとえ利のためであっても義を曲げることをせず、自分の命より尊い価値があることを本質的に理解し、それを守るためには自己犠牲もいといません。それが日本人の美徳であり、強さであり、この強固な精神に勝てる民族はほとんどないでしょう。
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偏向された教育を立て直さなければならない
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  しかしそんな日本人の美徳は、GHQだけでなく中国と韓国・朝鮮人たちに徹底的に利用されてしまいました。その結果が、現代の日本人の精神構造をつくりあげたのです。そうした勢力に加担して日本を貶めようとする、国内にいる政治家や学者、弁護士、メディアに対し、私たちは地道に彼らの嘘や欺瞞を暴き続け、人々の前に明らかにすることです。
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  それよりも、まず私たちがやらなければならないことは、青少年に対する正しい教育を再構築することです。そしてそのためには、心ある日本人の1人1人がバランスのある健全な愛国心を基とした、価値基準を取り戻すことが第一の課題です。それが未来の若者たちに引き継がれていくさまを、私はもう少しだけこの国にいながら、見つめていきたいと思っています。
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       『ついに「愛国心」のタブーから解き放たれる日本人』
         ケント・ギルバート著 PHP新書1107(税抜840円)
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                      抜粋
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 ――多くの方々の著書や文章から掲載させて頂いています。
   私は基本的に、隠されている、公けにされていない、あるいは「誰もが知るべき真実」は、まだ知らない人々に伝えなければならないと考えています。その意味で、新たな情報、真実と考える物を掲載させて頂いています。侵害とお考えの際は、いつでも削除しますので、コメント欄にてお知らせください。ありがとうございます。

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コメント

私は日本人とは日本国籍を有し日本に居住している人間のことではないと思います。遠い遠い過去にこの地、日本の陽の元に生まれた魂たちのことだと思います。今では瞳、肌、髪の色も異なります。しかし互いに会えば同じ魂を持っていることにきづきます。世界の隅々にひっそりと生きている陽(日)の元魂の人たち。私たちは皆さんを待っています。ケントさん、あなたの地「日本」で私たちに力を貸してください。

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