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・「どうせ」よくなる

  願望実現の方法の一つとして、アファメーション(なりたい自分を宣言すること)がよく知られています。フランスの精神科医だったエミール・クーエは、「日々、あらゆる面で私はますますよくなりつつある」(Day by day,in every way,I am getting better and better.)と唱えることで、あらゆる疾病を改善させたそうです。これは病気だけでなく、願望実現にも適用される典型的なアファメーションと言えます。
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  このようないい言葉は、宇宙記録に刻印されて、いい現実を作ります。なので、いい言葉はたくさん使うに越したことはないのですが、前に説明しましたが、潜在意識がその変化を「危険」と見なすなら、そのようないい言葉にも限界があります。
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  以前、友人Bさんの家に泊まったことがありました。
  リビングでテレビを見ていると、テレビの後ろに何か大きなボードがあります。「あれは何?」と聞くと、Bさんは恥ずかしそうに、「ビジョンボードです。人に見られると恥ずかしいんで...」と言いました。ビジョンボードとは、自分の願望をあらわす写真やイラストを1枚のボードにコラージュ風に貼ったものです。それを日々、見ることっで潜在意識にイメージが入り、夢が叶うというものです。
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  でも、考えてみてください。
  人に見られて恥ずかしいような願望が叶うと思いますか? 人に見られて恥ずかしいということは、自分にとっても危険ということです。潜在意識はまさにいつだって安心・安全を守ろうと働くので、これではいつまでたっても願いは叶いません。
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  またある時は、ビジョンボードを作るインストラクターから衝撃的な言葉を聞きました。彼は多くの人にビジョンボードの作り方を教えている立場なのに、実は何一つ自分の夢を現実にすることなく、いつの間にか自分のビジョンボードを撤去していました。
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  私が「なぜ撤去したんですか?」と聞くと、「苦しくなるんです」と言います。まさにこれこそ、願望を実現できない人の理由です。つまり潜在意識にとって「願望とは異物である」というものです。その異物を排除しようというメカニズムが、自分の中で働いているがゆえに苦しくなったのです。
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  同様に、アファメーションも最初は「絶対続けるぞ!」と思っても、3日経つと続かなくなるのは、潜在意識があなたを変化させまいとするからです。だから大抵は、アファメーションを続けることが苦しくなったり、面倒になってやめてしまいます。こうして潜在意識の策略にどんどんはまって行ってしまい、ときには、「願望」など持つものではないと消極的になってしまうのです。
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否定的な言葉の方が実現しやすいわけ
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  逆にこんなアファメーションはどうでしょう。
  「宝くじって当たらないよね」
  「年収1000万なんて無理に決まってる」
  「白馬の王子様が迎えに来るなんておとぎ話よね」
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  これらはアファメーションと言うより、単なる口癖ですが、否定的な言葉はほとんどその通りになってしまいます。なぜならこれらの否定的な言葉とは、潜在意識にとってみれば「現状維持」をキープする言葉であり、ストレスが無い分、実現しやすいからです。
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  だからといって、否定的な言葉ばかり言ってしまう自分を責めてはいけません。潜在意識は危険からあなたを守るために、対処的に防衛本能を身に付けたのです。だから否定的な言葉により集中してしまうのも、誰だって当然のことなのです。つまり、否定的な言葉は潜在意識の持つ防衛本能にマッチしているので、実現しやすいのです。
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  ですから、そういう現状をあえて肯定したうえで、幸せになるために防衛本能に逆らってみてもいいのではないでしょうか。自分の意思で幸せになるというのは、地球上の生命では人間だけです。動物たちは常に危険から回避するという生存本能だけで生きていますが、人間だけは「幸せになる」という本能を持つ生き物です。より人間らしく生きるためにも、アファメーションは有効です。
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潜在意識の抵抗をやわらげる言葉
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  願望を持つ人は、それを叶えるために必死になりますが、そこでの第一前提は「その願望が叶っていない」ということです。その意味は、「一軒家が欲しい」という願望があった場合、そもそも「私は今、一軒家を手にしていない」という事実を認めているということです。つまり、願望を持つということは、同時にその願望が実現していないことを認めてしまうことになるので、その「不一致感」に苦しさを覚えるのです。
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  それに加えて、ビジョンボードやアファメーションで、さらに理想と現実のギャップを認識せざるを得なくなる。それが苦しくて仕方ないのです。これこそ、願望実現のパラドックス(矛盾)です。願えば願うほど苦しくなって、願いを遠ざける結果となります。
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  だったらどうすればいいかと言うと、まだ願望を手にしていない不足感と戦うのではなく、それを認めること。その上で、「どうせ良くなるから大丈夫」というふうに持っていけばいいのです。例えばこんなふうにです。
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  「私はまだ一軒家を手に入れていないけど、どうせ手にできるからし大丈夫」
  「私はまだ女優になっていないけれど、どうせ有名な女優」になれるから大丈夫」
  「私はまだ年収1000万円を超えていないけど、どうせ超えられるから大丈夫」
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  理想と現実のギャップがなくなるのがわかりますか?
  ここでのキーワードは「どうせ」です。通常、「どうせ」という言葉に続くのはネガティブな言葉です。
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  「私なんて可愛くないから、どうせ結婚なんてできないかも」
  「これからチャレンジしたって、年齢的にどうせ無理かも」
  「どうせ女だから、いい仕事させてもらえないのよ」
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  例文はいくらでも作れますが、それにしてもとても強烈な言葉に感じませんか? これらの言葉は完璧なまでに実現しそうに感じます。もちろん出来ないという意味でです。あなたかも、「どうせ」には願いを叶える魔術が吹き込まれているがごとくです。だったら、この魔術を使わない手はありません。
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  通常は「どうせ+ネガティブ」で功を奏していた言葉ですが、これを「どうせ+ポジティブ」として活用します。
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  「どうせよくなる」
  口にすると、ちょっと違和感がありますね。それも「どうせ+ポジティブ」が普段使い慣れていないからですが、それは潜在意識も同じことです。「どうせ」をポジティブに使うと、潜在意識は混乱します。その隙に乗じて、ポジティブな言葉は潜在意識への壁を突破し、集合的無意識に刻印されるのです。
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  「今も生活はちょっと大変だけど」→潜在意識はそれを事実として受け入れる。
  「どうせよくなるんだから大丈夫」→潜在意識は「どうせ」に混乱する。
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  その結果、「よくなる」がじわっと入り、そのうちに言葉通りになるのです。一度、現実を受け入れることでワンクッション置く。そして「どうせ+ポジティブ」で潜在意識を混乱させて抵抗をやわらげる。これだけでも願望実現が可能になります。
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今確実にできることを言葉にする
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  もう一つ、日常において簡単に取り入れられる言葉力アップの方法があります。それは、「今から確実に出来ることを、あえて言葉にする」こと。例えば、「今から映画を見に行きます」「今から友達に会いに行きます」というように、やるとわかっており、すでに決まっている予定をあえて言葉にします。それは必ず実行することなので、「言葉にしたことが実現できた」という意識に変わります。
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  すると言葉のエネルギーがどんどん強化されて、「言葉にしたことは叶うんだ」となり、チャレンジしたいことや夢などを言葉にすると、本当に実現し始めるという現実がやって来ます。まさに言葉のエネルギーが強力なスパイラルとして働きだすのです。「言葉にしたことを実行する」の繰り返しで、自分に対する信頼感も高まります。
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  ただし、これは逆も言えるので気をつけなければなりません。つまり、宣言すること自体が目的化してしまい、実際には実行しない場合は、願望実現においては逆効果です。「今日はハンバーグを食べます」といった簡単なものほど確実に実行しなければ、潜在意識は「言葉にしたものは現実にならない」を学習してしまうので、「言いっ放し」の癖がある人は自覚しましょう。
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  繰り返しますが、簡単なことであってもきちんと実行し続けることで、「言葉にしたことは現実になる」を潜在意識が学習するので、それだけで願望実現体質になります。
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アファメーションパワーを増大する「ある」という大前提
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  このように潜在意識という集合的無意識に、良い言葉や表現したい言葉を刻印するために、さらに重要な一つの大前提があります。それは『ある』です。
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  以前、面識のない一読者の方から、「生活が苦しいので、お金が儲かる呪文を教えてください」というメールをいただきました。そのメールではいかに生活が苦しいか、お金がないかについて、これでもかとばかりに力説されていました。これはかなり苦しいです。
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  例えば、性格は別として、「お金がある」という人と「お金がない」という人なら、どちらと結婚したいと思いますか? 「ある人」を選ぶほうが断然多いはず。お金も人も「ある」所にしか集まらないのが世の常です。それなのにほとんどの人は、「お金がないから、もっとお金が欲しい」と、「ない」ことばかりをアピールしているのが現状です。
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  そう言いたくなる気持ちはわかりますが、やはり「ある」という前提に立たなければ何も引き寄せられては来ません。逆に「ない」と言えば、お金も人も離れていく。それが現実です。
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  先ほど、「願望を持つ人は願望が叶っていない」が前提だと言いましたが、「ない」をいつまでも前提にしている限り、どんなにいい言葉を使っても、「願望実現のパラドックス」に陥り、どんどん実現が遠のきます。では「ある」を前提」にするためには」、どうしたらいいのでしょうか? 一つは現実の「ある」を認めることです。
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  お金の話を続けると、例えばご飯は食べられているし、お酒も飲めている。スマホも持っている。仕事もあるし、温かい家もありますよね。実際には、明日の食べるものを心配しているような人は、日本を出ればたくさんいます。そこと比べたら私たちは「ある」のです。すでに豊かさを持っているし、「ある」ことはいっぱい存在している。そこで「ない」に目を向けるのは簡単ですが、あえて「ある」ものに目を向けます。すると「ある」を種にして、実際にも「ある」がどんどん増えていきます。
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  私は10年前、本当にお金がありませんでした。預金口座の残高は5、6万円。でも「ツイてる」や「ありがとうございます」を連発しまくっていたせいか、すでに「ある」という気持ちで満たされていました。年に1度は海外に行きたいと思っていたので、12月に入り、5万円をキャッシングしてベトナムに旅行に行きました。なぜか不安はありませんでした。お金は「ある」ってことを知っていたからです。どうせ入って来るんだと知っていたのです。
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  帰国後、預金通帳を記帳してみたら、やはり10万円ほどの臨時収入が入っており、キャッシングしたお金もすぐに返済した上に、お釣りまで来ました。人生はそのようなことの連続です。まずは現実に満たされている「ある」を認め、その上で、仮に思った通りの額や状況ではなくても、「どうせ+ある」を前提にするのです。そこで発したアファメーションは、そうでない前提にある人の数倍のパワーを発揮し、次々と現実を変えていくのです。
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            『「言葉」が人生を変えるしくみ その最終結論。』
                       石田久二著  Clover
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                           抜粋
 
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――多くの方々の著書や文章から掲載させて頂いています。
   私は基本的に、「誰もが知るべき真実」は、まだ知らない人々に伝えなければならないと考えています。その意味で、新たな情報、真実と考える物を掲載させて頂いています。削除をご希望の際は、コメント欄にてお知らせください。いつでも削除致します。掲載させて頂き、ありがとうございます。
                                     zeranium

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コメント

お世話になっております。不定期ですがZeraniumさんの掲示板を読ませて頂いています。とても感動的な情報が多く、どのような方が運営されているかずっと考えております。 ウエブ上では種々な方の情報がアップされてはいますが、Zeraniumさんは特別だと感じます。掲示板を読み始めてかなり長いので、私はどうしてここにたどり着いたかは忘れてしまっていますが、参考になる情報が常にあり、また自分が日ごろ思っている事と同じ話が掲載されていて、自分の考えは正しいのであると検証をすることができています。不思議なのは、どのようにそれらの有益な情報にアクセスできるのでしょうか。きっと図書館か書店、出版社で働く方、なのでしょうか、とても気にはなっております。 自分も少し普通の人と違う生き方をしているので、人一倍この手の情報を奥深く理解することができる人です。 それは断言できます。 Zeraniumさんの掲示板に引き寄せられて、選ばれた情報の内容を理解している人達は、みなそのような方達であろうと予想し、またZeranuimさんも、もしかすると自分と共通点を持っている方ではないかと勝手に想像しています。 ぜひ長くこの素晴らしい掲示板を運営して欲しいと思います。 いつもありがとうございます。KK

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